研究課題/領域番号 |
19K19312
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
浅井 啓太 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10646376)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | educational attainment / number of missing teeth / depressive symptoms / 教育歴 / 喪失歯数 / 全身疾患 / 心不全 / BNP / 歯周病 / 抑うつ状態 / 社会経済因子 / 口腔清掃習慣 / 歯周疾患 / 健康格差 |
研究開始時の研究の概要 |
今回の研究の目的は、口腔の健康格差が、社会経済因子にともなう健康リテラシー行動を、どの様に介して全身疾患に結びついているのかを、約1万人規模のながはまコホート事業のデータを用いて統計学的に解析し、臨床や政策に応用出来るエビデンスをつくることである。今回の研究の目的は、口腔の健康格差が、社会経済因子にともなう健康リテラシー行動を、どの様に介して全身疾患に結びついているのかを、約1万人規模のながはまコホート事業のデータを用いて統計学的に解析し、臨床や政策に応用出来るエビデンスをつくることである。
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研究成果の概要 |
学歴と抑うつ症状が歯の喪失数に及ぼす独立かつ相互作用的な影響を明らかにすることを目的とした。 日本人一般集団から9,647人の横断データを収集した。多変量解析では、学歴が喪失歯数の独立した決要因として特定された。相互作用項を含む分析では、教育歴と喪失歯数との関係が抑うつ症状によって異なることが明らかになり、正の相互作用が示された。 本研究は、日本人における教育歴と歯の喪失の有意な関連および「9年以下の教育歴」と「抑うつ症状」との間の相互関連の存在を示唆している。また、喪失歯数に対し学歴と性別の交互作用が示された。特に女性の学歴の低さが喪失歯数と有意に関連していることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の結果は、歯を失うリスクの高いグループに口腔ケアの指導を行うことの重要性を示唆している。 また、臨床的対策として、歯科医と精神科医の相互理解の必要性が挙げられる。 2者間のより緊密な連携は、抑うつ症状や不安、および/または口腔衛生の知識の欠如のために十分な口腔ケアが出来なかったり歯科医院へ通院出来ない患者の障壁を取り除くために重要である。さらに、本研究は歯の喪失のハイリスクグループの口腔リテラシーを高めるための政策に役立つと考えられる。
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