研究課題/領域番号 |
19K19320
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
石崎 晶子 昭和大学, 歯学部, 講師 (00710386)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 低出生体重児 / 口腔機能 / 鼻呼吸 / 発達 / 食支援 / 摂食嚥下機能 / 低修出生体重児 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の低出生体重児の割合は増加傾向にある。生まれた子どもが小さいことは、親にとって様々な不安を抱かせ、食事に関しても、少食、咬まないなどの心配ごとが多い。しかし、低出生体重児における摂食嚥下機能を含めた食行動発達は明らかではなく、食支援の方法は確立していない。そこで、本研究では低出生体重児に対する食支援の方法の立案を目指し、低出生体重児の摂食嚥下機能の定量評価を行い、協調運動発達を含めた運動機能、スパイロメーターによって評価した呼吸機能の関連を調査する。全身発達との関連から、発達段階に応じた食支援の方法を立案する。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は低出生体重児における食支援の方法の立案である。保育園に通う健康幼児、低出生体重児の約3分の1が食事に関して困っていることが明らかになった。食事の困りごとのある児は、そうでない児に比べて有意に鼻腔通気度が高く、口腔機能が未熟な口腔機能発達不全症児の割合も有意に高かった。低出生体重児は健康幼児に比べ握力、口唇閉鎖力が弱い傾向にあるものの、調査項目において有意差は認めなかった。低出生体重児の食事の問題は3歳までに解決されている可能性が示唆され、より低年齢での支援が重要であると考えられた。幼児に対する食支援として、鼻呼吸と口腔機能に対するアプローチが重要であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の低出生体重児の割合は増加傾向にあり、生まれた子どもが小さいことは、親にとって様々な不安を抱かせ、食事に関しても心配ごとが多い。本研究の成果より、食事の心配事は鼻呼吸と口腔機能と関連することが示唆された。よって低出生体重児を含めた幼児に対する食支援としては、鼻呼吸と口腔機能に対する対応が重要であると推測された。食事は幼児期の育児の中心である。食支援を行うことで、育児に対する困り感の減少にも繋がるであろうと考えられる。
|