研究課題/領域番号 |
19K19323
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
横田 悠里 (矢島悠里 / 矢島 悠里) 日本歯科大学, 生命歯学部, 臨床講師 (50803219)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | Sarcopenic Dysphagia / サルコペニア / 嚥下造影検査 / VF画像 |
研究開始時の研究の概要 |
初年度の調査では、嚥下機能の客観的な指標を導き出すことを目的とする。 摂食嚥下機能評価としてVFを用い、舌骨の移動距離、移動速度と咽頭腔の面積を算出し、全身のサルコペニアと実際の摂食嚥下機能との関連を明らかにする。次年度の調査では、初年度の調査でSarcopenic Dysphagiaと診断された者に対して群分けをし、3か月間の摂食嚥下と全身的なリハビリテーション介入を行うことによる効果検証を行う。
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研究成果の概要 |
サルコペニアによる嚥下障害(Sarcopenic Dysphagia)の診断方法として、嚥下造影検査(videofluoroscopic swallow study VFSS)の有用性を検証し、リハビリテーション実施による効果を検証することを目的に本研究を行った。 初診時サルコペニアの指標である四肢骨格筋量(SMI)と舌圧、咽頭腔断面積において関連を認めた。 また、半年間リハビリテーションを実施し、SMIが向上したものは咽頭腔断面積の減少、喉頭位置の上昇、喉頭前方移動量の増加を認めた。さらにSMIの変化率は咽頭腔断面積の変化率との関連がみられ、VFSSによる咽頭腔断面積の測定の有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下機能検査でgolden standardとされる嚥下造影検査(VFSS)において、咽頭腔断面積を測定することでサルコペニアによる嚥下障害の診断が行える可能性が考えられた。個人の咽頭腔断面積を経時的に評価することで、リハビリテーション効果の確認を行うことができ、本人のモチベーション向上にもつながると考えられた。 本研究により得られた成果は、今後Sarcopenic Dysphagiaのリハビリテーションを検討する一助となると考える。
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