研究課題/領域番号 |
19K19324
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
矢野 実郎 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30550397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 舌圧 / 舌筋力 / 舌トレーニング用具 / 嚥下障害 / 嚥下 / 筋力 / リハビリテーション / 自主訓練 / 予防リハビリテーション / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
舌は嚥下で重要な役割を担う。特に舌筋力は嚥下機能と密接に関係し、舌筋力低下は誤嚥性肺炎や低栄養のリスクを増加させる。しかし、これまで誰でも実施できる舌筋力訓練方法は確立されていない。そこで、本研究では、健常高齢者に安価な舌トレーニング用具を用いて、自宅で舌筋力訓練を行い、その訓練効果を明らかにして、地域や在宅で高齢者が継続できる舌筋力訓練法を確立することを目的とする。 展望は、自主的な舌筋力訓練法が確立すれば、高齢者の嚥下関連筋群の機能低下による誤嚥性肺炎や低栄養のリスクを軽減することに貢献できる。さらに、嚥下障害患者の自主練習に応用でき、より充実したリハビリテーションの提供が期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、地域に在住している健常高齢者16名(男性7名、女性9名、年齢中央値84.5歳)に対して8週間の舌筋力の自主訓練を実施した。自主訓練には市販されている舌トレーニング用具を用いて実施した。8週間の自主訓練の結果、有意に舌の最大筋力(4.1kPa、11.53%)と持久力(4.53秒、99.86%)が増加した。訓練群の訓練実施率(アドヒアランス)は99.2%と非常に高い値を示し、本訓練が取り組みやすく継続しやすいということが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
舌は嚥下において非常に重要な役割をになっている。その舌の筋力は加齢により低下することが明らかとなっており、その舌筋力低下を予防することが必要とされている。従来、舌筋力を強化するためには高価な機器と専門家の付き添いが必要であったが、実施できる環境が限られている状況であった。本研究によって、市販されている舌トレーニング用具を用いて自主訓練することで舌筋力を強化することがきるようになったため、幅広い方々に対して舌筋力低下の予防を実施することが可能となった。
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