研究課題/領域番号 |
19K19336
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
古屋 裕康 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (60779924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オンライン診療 / 摂食嚥下リハビリテーション / 新型コロナウイルス感染症 / アンケート調査 / 摂食嚥下障害 / 感染リスク / 食事指導 / 遠隔診療システム / 在宅療養 / 嚥下障害 / 摂食状況 / 摂食支援 / 胃瘻 / 遠隔医療 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食嚥下障害の患者が誤った経口摂取方法をとることは、誤嚥性肺炎や窒息事故に繋がる。経口摂取再開には一定のリスクを伴うため、専門職によるサポートが必須である。しかしながら毎度の食事場面に立ち会うことは困難なため、対面診療を補完する方法として遠隔医療による食事指導が有効と考えた。本研究の目的は、対面診療と遠隔医療を併用して食事指導を行うことにより安全な経口摂取の支援が可能か検証することにある。自宅での食事場面を生体センサーや画像で記録し、ビデオメールなどで医療者と共有することが食べる楽しみを維持し、誤嚥性肺炎、窒息事故発症の低減につながると考え、これらをアウトカムに遠隔医療の有用性を検討する。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行によりオンライン診療が推進された。摂食嚥下障害患者に対してオンライン診療普及のためにアンケート調査を行った。各世代によってオンライン診療への意識の差がみられ、それぞれの世代に応じた対策が必要であることが示唆された。 また、緊急事態宣言発令により対面診療が中断された摂食嚥下障害患者に対してオンライン診療を実施し、その有効性を検討した。オンラインでの摂食嚥下リハビリテーションを実施し、肺炎発症、嚥下機能、栄養状態を実施前後で比較検討した。オンライン診療は感染リスクを考慮した診療形態として、嚥下機能や栄養状態の維持・改善に貢献できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19感染蔓延下において、オンライン診療への期待が高まる中、アンケート調査と摂食嚥下障害患者に対してオンライン診療を行い、有効性と課題点を抽出した。オンライン診療は感染リスクを考慮した診療形態として有用であった。 また、感染蔓延下のみならず、医療従事者が治療・リハビリテーション・患者指導等を行う際に目標達成へのアプローチ法の1つとして、対面診療とオンライン診療を組み合わせた新たな診療形態も今後実用化していく可能性が考えられる。本研究により得られた成果は、今後オンライン診療普及のための方策を検討する一助となると考える。
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