研究課題/領域番号 |
19K19345
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
金 雪瑩 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00832148)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ケアの質の評価 / 介護保険制度 / 介護保険施設 / アウトカム評価 / ヘルスサービスリサーチ / 要介護度 / ケアの質評価 / 介護施設 / 医療・介護レセプトの突合 |
研究開始時の研究の概要 |
平成12年からの公的介護保険制度の施行に伴い、それまでの福祉行政の「措置制度」は廃止となり、介護サービス市場が民間に開放され、介護サービスの供給は一気に拡大した。介護サービスの急増に伴い、虐待事件の増加や不正により指定取り消しを受けた事業所の増加なとサービスの質の保障が重要な課題となってきた。しかし、ケアの質の向上のための実証研究はほとんどない。そこで、本研究では、医療・介護レセプトの突合データを用いて、介護保険施設におけるケアの評価システムの構築を検討することを全体的な目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、医療・介護レセプトを用いて、介護保険施設における算出可能な利用者アウトカムを検討し、利用者アウトカムに影響を及ぼす施設特徴を洗い出すことで、利用者が施設を選択する際に役立つ情報を提供することである。論文レビューの結果、要介護者のアウトカムとして使われたのは、要介護度重度化、認知症の発生および重度化、医療・介護費、入院、回避可能な入院、再入院、介護施設への入所、死亡、在宅復帰があることが分かった。また、要介護度重度化に関連する施設特徴は、栄養マネジメント加算や在宅復帰・在宅療養支援機能加算、介護職員処遇改善加算を算定している施設であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、初めて介護保険施設における加算が利用者のアウトカムに与える効果を示した。また、介護保険施設の質を評価する際に用いられるアウトカム指標を整理することで、今後のケアの質に関する学術研究に方向性を示した。さらに、本研究では、要介護度重度化の防止に関連する施設特徴を示すことで、施設入所者や入居を検討している人に施設選択に有益な情報を提供した。
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