研究課題/領域番号 |
19K19347
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
香川 璃奈 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10824675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | EHR / clinical notes / document formalization / document / communication / 電子カルテ / 文書構造 / 料理レシピ / コミュニケーション / 音楽教育 |
研究開始時の研究の概要 |
医師は患者さんを診察すると、患者さんの訴え、それに基づき医師が考えたこと、最終的な患者の疾患と治療方針などを、電子カルテに記載します。しかし、電子カルテの記載内容がチーム医療において各医療者間での情報共有に十分かどうか評価する指標がありません。本研究では定量的な指標を作成し、新しい電子カルテをデザインします。
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研究成果の概要 |
本研究では、医師・看護師・その他医療従事者を対象とし、プログレスノートの有用性を評価する大規模な被験者実験を実施した。その結果、介入意図(すなわち、なぜその医師はその介入を行ったのか)を追記するように医師に促すと、記載医の負担は増やさずに、その他の医療従事者によって有意に有用なプログレスノートを蓄積できることが明らかになった。 また、本研究期間では、対象をプログレスノートから、料理レシピや演奏指導文書にも拡張し、それぞれ、読み手が感じる有用性を有意に向上させる記載内容と配置を明らかにし、記載支援ツールへの組み込みも行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チーム医療が根付く今日、医療施設内さらには医療施設間において、患者の罹患や緊急性などの診療情報の共通理解がより一層求められる。しかし、プログレスノートの記載内容は、1960年代から世界的に受け入れられた記載の枠組みのProblem Oriented Medical Record (POMR)に従っても記載には自由度が高く、定量的かつ詳細な質の評価はできなかった。本研究は記載内容の細部まで踏み込んだ定量的な指標を示した点で、医療現場の情報記録のあり方の議論の基盤として意義がある。
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