研究課題/領域番号 |
19K19356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
八木 祐助 高知大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (30717351)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 外来経口抗菌薬 / 抗菌薬使用密度 / 抗菌薬使用日数 / 薬剤費 / 抗菌薬適正使用 / 経口用レボフロキサシン / 感染防止対策加算 / 地域医療連携 / レボフロキサシン / 抗菌薬使用量 / AUD / 地域支援ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
抗菌薬の濫用による薬剤耐性菌の増加が世界的な問題となっている。日本における抗菌薬の処方量の9割以上が外来の経口用抗菌薬であり、外来における抗菌薬の使用抑制は喫緊の課題である。本研究では、外来における抗菌薬の適正使用を推進するための新たな手引きを開発し、当院のみならず地域医療機関の中で共有することで経口抗菌薬の使用適正化を目ざし、抗菌薬使用量の抑制効果および薬剤費の削減効果についての評価を行う。 本研究により、新たな外来抗菌薬適正使用の手引きを開発し、地域で共有することにより経口抗菌薬の濫用を地域レベルで阻止できれば、薬剤耐性対策や医療経済に大きく貢献することが期待できる。
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研究成果の概要 |
外来抗菌薬適正使用の手引きを作成し普及させることで、高知大学医学部附属病院では経年的に外来経口抗菌薬の使用量や使用日数および薬剤費の削減、不適正使用の是正が可能であった。また昨今、日本で肺炎球菌に耐性化が懸念されている経口用レボフロキサシンでは地域によって使用量に偏りがあることが判明し、手引きの活用や適正使用の啓発により高知県全体の経口用レボフロキサシンの使用量は減少した。本研究結果に基づき、今後、高知県全体での抗菌薬使用動向の把握および手引き利用などの地域医療連携の強化は、レボフロキサシンのみならず経口用抗菌薬の更なる使用量削減に繋がり、抗菌薬耐性菌対策の一助になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本政府は抗菌薬の耐性化防止対策として適正な抗菌薬使用による使用量の抑制を国家戦略として実施している。本研究結果では、自院で作成した外来抗菌薬適正使用の手引きの活用と高知県全体での抗菌薬使用動向の把握および地域医療連携の強化により、外来での経口用抗菌薬の使用量と薬剤費削減ができることを明らかにした。このことは、抗菌薬使用量を削減し耐性化を抑制することで、感染症治療の難渋化や死亡率の増加および医療費増大といった社会全体への不利益の回避に寄与できる可能性がある。
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