研究課題/領域番号 |
19K19357
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 九州大学 (2019, 2022-2023) 国際医療福祉大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
乙成 淳 九州大学, 医学研究院, 助教 (30770804)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 身体症状症 / 不定愁訴 / 受療行動 / 機能性身体症候群 / 自律神経機能 |
研究開始時の研究の概要 |
医学的に十分な説明のつかない身体の症状はMUS(Medically Unexplained Symptoms)と呼ばれるが、複数回の病院受診や、必要性の低い検査の繰り返しなど、患者の身体・精神的負担のみならず、治療にあたる医療者の負担、ひいては医療経済上の負担を起こし得る。MUSの治療では、対象と思われる臓器から症状を取り除くイメージでは効果に乏しいことが多く、患者の訴える身体症状の背景に存在する心理社会的要因にまで目を配り、抑うつや不安、性格傾向、睡眠状態、自律神経機能など複数の要因を評価しながら進めていく必要がある。本研究では、それらの要因を包括的に評価し、MUS診療を円滑にすることを目標としている。
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研究成果の概要 |
Medically Unexplained Symptoms (MUS) は医学的に十分な説明がつかない身体症状のことを指し、それを有する患者への身体、心理的な負担のみならず、医療者への負担、ひいては医療費の高騰の一因となり得る。またDSM5では、原因の特定が難しい身体症状があり、それに関連する過剰な心配や行動が伴う場合、身体症状症の病名に該当するとしている。MUSに影響を与える要因としては自律神経機能はじめ、睡眠、抑うつ・不安などの心理的要因、あるいは性格などの背景因子が考えられるが、これらについて包括的に解析することを本研究の目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果が、効果的な治療法の開発、あるいは専門医-非専門医間の円滑な連携を促し、MUSを有する患者の負担軽減、また医療者や医療経済に対する圧迫軽減の一助になることを期待している。また、本研究を含む関連研究が、国民の適切な受療行動の推進、効果的な予防医療の実践に繋がることを期待している。
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