研究課題/領域番号 |
19K19358
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
長浦 由紀 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60791879)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 睡眠衛生教育 / 交代勤務 / 認知行動療法 / 睡眠実態 / 生体リズム評価 / 眠気 |
研究開始時の研究の概要 |
交代勤務者は常に社会的な時差ぼけ状態にさらされ、心身への健康問題が注目されているが、交代勤務者の睡眠の対処行動の実態はほとんど知られていない。そこで本研究は、交代勤務の睡眠実態を主観的及び客観的な評価から明らかにし、睡眠学に基づく、実施可能な交代勤務者への睡眠衛生教育の確立、働き方の見直し、及び交代勤務者の自発的な対処方法の確立を目指し、以下の項目を明らかにする。 ①交代勤務看護師における睡眠の実態と健康関連QOLとの関連。 ②主観的・客観的な睡眠の質と眠気を指標とした、個別に実施する睡眠衛生教育の効果。 ③①と②の成果から、集団を対象とした交代勤務者の睡眠衛生教育の確立とその有用性。
|
研究実績の概要 |
本研究では、社会的な時差ぼけ状態にさらされ、心身への健康問題が注目されている交代勤務者の睡眠に注目し、主観的且つ量的な評価(ミュンヘンクロノタイ プ質問票日本語版(MCTQ)、アテネ不眠尺度(AIS)、日本語版不眠重症度質問票(ISI-J)、日本語版エプワーズ眠気尺度(JESS)、日本語版気分・不安障害調査票K6、健康関連QOL(SF―8)と、質的な評価 (睡眠日誌、インタビュー、アンケート)に、客観的な評価(アクチグラフ)加えることにより、交代勤務者の睡眠実態を詳細に蓄積する。また、睡眠衛生教育の手法として既に効果が報告されている認知行動療法を用い、交代勤務者への応用を検討することを目的としている。 目的1として交代勤務看護師における平日・休日及び 交代勤務前後の睡眠・覚醒パターンと主観的な睡眠の質、不眠重症度、日中の眠気及び健康関連QOLとの関連を明らかにする。目的2として交代勤務看護師における主観的及び客観的な睡眠の質と眠気を指標とした個別に実施する認知行動療法を用いた睡眠衛生教育の効果をランダム化比較試験で検討する。目的3では目的1と目的2の成果を踏まえ、交代勤務看護師の初任者集団を対象とした認知行動療法を用いた睡眠衛生教育の確立とその有用性を検討する。以上の目的で計画をしていたが、新型コロナ感染症の影響により実施施設や対象者の負担を考慮し、実施形態およびタイミングを図り研究の延長申請を行なった。生体リズム評価として用いる予定をしていたパッチ式深部体温計は、新型コロナウイルス感染症の影響により製造が停止していたこともあり、評価項目から除外した。睡眠衛生指導については、実施施設や対象者の負担を考慮しながら対面とWEBで構成して実施予定である。目的3については、状況を踏まえ実施可能性を検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象が医療現場の看護職のため、新型コロナウイルス感染症の影響により、当初の計画通りの実施遂行が難しく、研究計画の練り直しが繰り返されている。実施施設や対象者の負担を考慮し、実施形態およびタイミングを図り実施予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
睡眠衛生指導の実施形態および実施タイミングを検討し、倫理審査の準備を進めている。その後対象者のリクルート、介入研究、その結果の分析を行う。
|