研究課題/領域番号 |
19K19367
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 新潟大学 (2021-2022) 聖路加国際大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
齋藤 翔太 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60739465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / レセプトデータベース / 生物学的製剤 / リアルワールドデータ / 難病法 / データベース解析 / クローン病 / 潰瘍性大腸炎 / QOL / Webアンケート / 難病医療費助成制度 / 生物学的製剤治療 / 医療経済 / 医療政策 / 費用対効果 |
研究開始時の研究の概要 |
大規模レセプトデータベースを活用した時系列的なビッグデータ解析から難病法改正が及ぼした炎症性腸疾患治療法選択の変化と医療費構造を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では大規模レセプトデータベースを用いて難病法改正が及ぼした炎症性腸疾患治療法選択の変化を明らかにした。診断時年齢は生物学的製剤治療と関連は認められなかったが、女性は男性に比べて生物学的製剤治療導入のハザード比が有意に高かった。2018年以降に診断された患者における生物学的製剤治療の導入ハザードは2.03であり、有意に高かった。本研究結果から難病法改正後においてクローン病に対して生物学的製剤治療の導入が積極的に行われていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患治療では積極的な生物学製剤治療によって病勢進行前に症状を抑え込む治療が主流になりつつあるが、難病法の改正が生物学的製剤治療の導入に与えた影響は未解明である。本研究では難病法の改正は患者の治療選択において改悪にはなっていないことが考えられた。また、この10年で生物学的製剤治療はより積極的に行われているようになったことが明らかになった。生物学的製剤治療によって長期の寛解維持が可能となり、その恩恵は大きい。一方で、その医療経済への影響は大きく、本研究成果はバイオシミラーへの置き換えを推進する根拠となり得る。
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