研究課題/領域番号 |
19K19377
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2020-2021) 筑波大学 (2019) |
研究代表者 |
春田 淳志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70758911)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ネットワーク分析 / リアリスト分析 / 多職種連携 / 地域包括ケアシステム / 自己評価票 / 保健医療福祉専門職 / 地域包括ケア / 医療者教育 / プログラム評価 / 多職種連携協働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は2025年までに地域包括ケアシステムを評価する方法は確立するため、効果的な地域包括ケアの実態を可視化することを目的とする。研究方法は、ネットワーク分析とリアリスト分析を用い、3年で3つのフィールドで調査する予定である。八戸や神栖は目的型、笠間は地縁型コミュニティ構築の戦略を取り、他に転用可能なモデルとなり得る先進的な地域であるため、目的的に研究のフィールドとして選択した。本研究で地域包括ケアにおけるネットワークとその構築プロセスが可視化され、効果的なネットワークを構築できれば、本邦だけでなく、今後高齢社会を迎える先進国にむけても一つのEvidenceとなる。
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研究成果の概要 |
1.医療専門職のSocial networking services (SNSs)を使った情報共有のネットワーク分析では、介護度の異なる患者のネットワークの構造を明示し、年次変化を明らかにした。2.医療専門職の「相談する/相談を受ける」関係のネットワーク分析では内容によってネットワーク構造が異なり、この知見のフィードバックが参加者の認識を変化させる契機となった。3.リアリスト分析を用いて、医学生を対象に地域医療実習における多職種を学ぶメカニズムを明らかにした結果、観察学習、自己調整学習等が抽出された。4.地域包括ケアにおける専門職の多職種連携を評価するための多職種連携の自己評価尺度を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療分野では新しいネットワーク分析やリアリスト分析を用いた研究を論文化することで、同様の研究方法が応用され、多様な学術的知見が蓄積されることが期待される。地域の多職種協働のネットワークを可視化することで、漠然としていた多職種協働について、医療専門職が省察できる。多職種の情報共有ネットワーク構造を可視化することは、情報共有ツールであるsocial networking services (SNSs)のデザインのヒントとなる。リアリスト分析や評価尺度の開発研究で明示化された医学生の学びや医療専門職の認識は、多職種連携教育や協働実践の改善につながる可能性がある。
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