研究課題/領域番号 |
19K19379
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉村 健佑 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60801735)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | レセプト情報 / 向精神薬の使用実態 / 抗うつ薬 / 抗精神病薬 / 性差医療 / レセプト情報等データベース / NDB / 向精神薬 / NDBオープンデータ / リアルワールドデータ / レセプトデータ / 医療費 / 地域差分析 / オープンデータ / 精神神経科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は厚生労働省により公開されているNDBオープンデータを最大限に活用し、精神神経領域の主要疾患の診療行為や薬剤の使用実態を可視化し、さらに経年変化を分析し、さらに診療内容の都道府県別地域差とその経年変化を分析することで、国内の診療内容の変遷を解析することである。以上により、精神神経領域の診療内容について地域差および経年変化について検討し、適切な診療内容の提供と地域をまたいだ均霑化に向けた政策立案に向けた資料を提供し、同時にNDBオープンデータの分析手法が確立し、医療ビッグデータ研究推進に有意義な知見が提供できることが期待される。
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研究成果の概要 |
研究期間である2年間で学術論文4篇(英文3編、和文1編)を投稿し受理された。また総説として「NDBオープンデータを用いた向精神薬の処方分析」として臨床医学雑誌に掲載された。さらに主に精神医学の学会において、シンポジウムや口頭での学術発表を合計7回行った。 分析対象とした薬剤は、抗うつ薬、抗精神病薬(錠剤および徐放性筋注薬)、抗てんかん薬、気分安定薬、睡眠薬、抗認知症薬などである。これらの研究結果は研究目的である「NDBオープンデータを最大限に活用し、精神神経領域の主要疾患の診療行為や薬剤の使用実態を可視化しさらに経年変化を分析する」と合致している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の期待される成果である「NDBオープンデータの分析手法が確立し、医療ビッグデータ研究推進に有意義な知見が提供できる」ことは達成でき、NDBの分析手法の確立に寄与した。 これは精神神経領域のみならず他の診療科にも波及しており、具体的には皮膚科学や整形外科学の研究者との共同を行い論文として発表してきている。 NDBオープンデータの分析手法については、国内を中心に一定の知見を提供できたと実感しており、本領域がさらに開花してゆくことの一助となれたら大変な喜びである。
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