研究課題/領域番号 |
19K19386
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 公益財団法人田附興風会 (2021) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
平木 秀輔 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 保健・健康研究部, 研究主幹 (60781523)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | トークンエコノミー法 / 病院管理 / 意思決定 / ベッドコントロール / 経営学 / 病院経営 / 管理会計 / 人材育成 / 病院管理学 / 代用貨幣 / 医療情報学 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、病院のマネジメントは管理部門によって中央集権的に資源配分が行われるのが一般的であった。しかし、状況が複雑化する現代の医療情勢において、必ずしも効率的ではないと考えられる。そこで、代用貨幣(トークン)を用いた分散的意思決定システムを導入することで更に効率的な病院マネジメントにつながるのではないかと考え、その設計と検証を行う。
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研究成果の概要 |
トークンエコノミー法に基づくベッドコントロールを行うシステムを考案し、コンピュータシミュレーションによる挙動の推定と被験者実験による実務への影響を検討した。医師=看護師間のやり取りを取引に見立て、代用貨幣(トークン)を通じて市場原理的に資源配分が行われるように設計した。推定された挙動は従来法による資源配分と大きな変化は見られなかった。被験者からは、満足度が向上し意思決定速度が上がることが期待される反面、不健全な競争を惹起することへの懸念が表された。これらの結果により、病院経営のツール・意思決定のあり方として有用な可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで病院経営に関する意思決定は中央集権的に資源配分を行うものが多かったが、経営が複雑化する中で管理者に集中する情報が増え、必ずしも効率的な配分につながっていなかった。本研究では代用貨幣を通じて院内各部門が直接資源をやり取りすることを考案し、ベッドコントロールという個別課題でその有用性を検討した結果、迅速な意思決定や従業員満足の向上につながることが示唆された。これにより、病院経営の新たなツールを提案することができた。
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