研究課題/領域番号 |
19K19412
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
増石 有佑 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20626767)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 睡眠負債 / 毛髪 / 睡眠時無呼吸症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者の毛髪を用いて、睡眠負債を定量するマーカー分子の同定を行い、睡眠負債評価法の開発を目的とする。重度のOSA患者は多大な睡眠負債を抱えている。そこで本研究は、治療前後におけるOSA患者毛髪に含まれるホルモン分子の化合物を定量比較することで、これら化合物が睡眠負債を定量評価することが可能なのか検討を行う。また、質量分析技術を用いて網羅的な睡眠負債マーカー探索実験を行う。非侵襲的な睡眠負債評価法の開発は、潜在的な睡眠不足を見つけ、ライフスタイルの改善あるいは早期治療に繋がるため、予防医学・衛生学分野における本研究の意義は大きいと思われる。
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研究成果の概要 |
本研究は閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者の毛髪を用いて、睡眠負債を定量するマーカー分子の同定を行い、睡眠負債評価法の開発を目的とする。OSA患者毛髪に含まれるホルモン分子の化合物を定量比較することで、これら化合物が睡眠負債を定量評価することが可能なのか検討を行った。福島県福島市内のスリープクリニックにて15名の研究対象者の毛髪の採取を約半年ごと行った。採取したOSA患者毛髪を解析することで、濃度が増加している化合物の存在を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠負債を抱えている人に注意喚起を行うことは、社会全体の健康増進に繋がると思われるが、一般人に対する睡眠に関しては調査票を用いた評価が中心であり、簡便に睡眠負債を定量評価する生化学的な指標は現在のところ存在しない。そのため潜在的に睡眠負債を抱えている人をスクリーニングするのに適した簡便な睡眠負債診断法の開発が望まれている。OSA患者毛髪において、ある化合物の濃度が上昇しているという研究結果は、睡眠負債診断法の開発に繋がると思われる。
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