研究課題/領域番号 |
19K19420
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
杠 智博 摂南大学, 薬学部, 助教 (10783011)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | NAFLD / ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 / 核内受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 (BUVSs) は、様々な工業用原料及び化粧品に汎用されている。しかし、多種のBUVSsが環境試料中から検出されることから、BUVSsの非意図的曝露が引き起こす健康影響の解明が急務である。本研究では、BUVSsが非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD) の誘発・増悪化に関与する可能性に着目し、BUVSsの糖・脂質代謝恒常性に対する毒性影響に関する基礎的知見の集積、及びBUVSsとNAFLDの病態機序との因果関係の解明を目的とし、種々の検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 (BUVSs) の糖・脂質代謝恒常性に対する毒性影響に関する基礎的知見の集積、及びBUVSsと非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD) の病態機序との因果関係の解明を目的とし、種々の検討を行った。その結果、BUVSsが核内受容体および芳香族炭化水素受容体を介してNAFLDにおける脂質蓄積および線維化を増悪化させる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は日用品等に汎用されるBUVSsの糖・脂質代謝恒常性に対する毒性影響に関する基礎的知見を提供するものである。また、日本におけるNAFLDの罹患率は約30%とされているものの、現在までにNAFLDに対して承認された医薬品はなく、NAFLDの予防及び治療法の確立のためにはその病態機序の解明が急務である。本研究成果は我々が日々曝露されうるNAFLD発症・増悪化リスクの一端を明らかにするものであり、本疾患に対する予防医学的知見の提供が期待できる。
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