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総合健診における検査値の有意な変化量推定の新しいアプローチとその有用性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K19436
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関広島大学

研究代表者

川野 伶緒  広島大学, 病院(医), 講師 (00744210)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワード総合検診 / 基準範囲 / 個体内変動幅 / RCV / 変化量の有意性評価 / Reference change value / 個体内変動 / 健診データベース / データベース
研究開始時の研究の概要

臨床検査値の変化の有意性の客観的判断には、個人の繰り返し測定の結果から推定される個体内変動幅に基づいて設定される基準変化値 (reference change value: RCV)を利用することが国際的に推奨されている。しかし、この概念そのものは古くから存在するが、いくつかの問題点により、臨床ではあまり利用されていないのが現状である。
そこで本研究では、臨床的に意義のある変動なのか、それとも自然な変動なのかを客観的に判断できる新たな指標を健診データベースから推定し、臨床に応用できるかを検証する。

研究成果の概要

総合健診の役割は、問診や基準検査実施を通して、精度の高い判定を行うこと、さらには治療が必要な者・生活指導が必要な者とそうでない者に振り分けを行うことにある。そのため臨床検査値に基づいて判定する際、前回値との比較は非常に重要である。人間ドック学会では基本検査項目に対する判定区分が示されている一方で、前回値からの変化量が自然な変動範囲内か、臨床的に悪化もしくは改善しているかを判断する基準は示されていない。そこで本研究は検査値の変化量の有意性を客観的に判断できる新たな指標を健診データベースを用いて推定した。また、その推定のための方法論を新たに考案した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得られた検査値レベル別の個体内変動幅及びそれに基づく基準変化値(RCV)は、検査値変化量の有意性を客観的に判断できる新たな指標である。人間ドック学会の基本検査項目に対する判定区分に応じた形式で成果を取りまとめたため、今後広く利用されることが期待される。
また、本研究は臨床検査値の個体内変動幅の研究の深化に貢献する。具体的には、健診データベースを利活用し、個体内変動幅を検査値レベルに対し連続的に推定する改良法を開発した。先行研究に対し、分割幅可変アルゴリズム及び重み付き推定を取り入れることで、効率的かつ安定した推定と推定範囲の拡大を可能とした。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 人間ドックデータベースを利用した個人別検査値変化量の有意性評価基準の確立2021

    • 著者名/発表者名
      川野伶緒, 和田高士, 加藤智弘
    • 学会等名
      第62回日本人間ドック学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 人間ドックデータベースを利用した臨床検査レベル別個体内変動幅の新規推定法の開発2021

    • 著者名/発表者名
      川野伶緒, 和田高士, 加藤智弘
    • 学会等名
      第68回日本臨床検査医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 人間ドックデータベースを活用した検査値レベル別個体内変動幅の推定2021

    • 著者名/発表者名
      川野伶緒
    • 学会等名
      日本臨床疫学会 第4回年次学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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