研究課題/領域番号 |
19K19454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯高 世子 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80800680)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 変形性股関節症 / 骨粗鬆症 / サルコペニア / コホート / 要介護 / 危険因子 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
運動器疾患による要介護予防を目的とした大規模住民コホート研究において、高齢者の歩行能力に強く影響する大腿部の3疾患[大腿骨頚部骨粗鬆症、変形性股関節症、大腿四頭筋サルコペニア]の相互関係、合併に影響を及ぼす危険因子、合併による要介護の発生と予後への影響を解明することを目的とする。大規模住民調査を実施し、過去4回分の調査結果をリンケージし、縦断データベースを完成させ、縦断データベースの解析を行う。そして予後調査を実施し、大腿部の3疾患の合併により要介護の発生とその予後にどう影響するかを解明する。これにより要介護移行への効率的な予防方法につながり、高齢者の介護予防、QOLの増進に大きく貢献できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、地域住民からなるコホートROADの10年間の追跡調査から、高齢者の歩行能力に強く影響する大腿部の3疾患[大腿骨頚部骨粗鬆症(OP)、変形性股関節症(OA)、下肢サルコペニア(下肢SP)]の相互関連および要支援・要介護との関連を明らかにした。 下肢SPは下肢筋量、大腿四頭筋筋力、歩行速度を用いて定義した。OP、OA、下肢SPの相互関連に関して、下肢SPはOP(オッズ比 1.81)と有意な関連があった。要介護発生に対して、3疾患はリスクを上げる傾向にあったが有意な関連はなかった。一方で大腿四頭筋筋力低下(ハザード比2.94)の存在は要介護の発生リスクを有意に上げていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ROADスタディは運動器疾患を予防目的とした地域住民コホートとしては世界最大規模であり、また骨、関節、筋肉すべての運動器にわたり検査や測定を実施しているため、これらの相互関係を解明できるところが大きな利点である。要介護予防の観点からは、歩行能力に直結する大腿部の骨、関節、筋肉の関連を解明することが必須であり、本研究により相互関連、合併率と予後との関連が明らかになれば、要介護移行への精度の高い効率的な予防につながり、高齢者の介護予防、QOLの増進に大きく貢献できると確信している。
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