研究課題/領域番号 |
19K19460
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
河月 稔 鳥取大学, 医学部, 助教 (80736843)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知症 / 軽度認知障害 / スクリーニング検査 / 認知症検診 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、主に地域で活用できる認知症および認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)のスクリーニングのためのコンピュータで実施できる神経心理学的検査を開発することである。これまでに認知症と認知機能正常者を鑑別するためのタッチパネル式コンピュータを使ったスクリーニング検査(物忘れ相談プログラム:MSP)を開発してきたが、早期発見の観点からはMCIの検出に焦点を当てた改訂が必要であると考えた。本研究では、初年度にMSP改訂版の作成、および認知機能低下により病院を受診した方を対象にその有用性を確認し、次年度以降に地域の検診でMSP改訂版を使用していただき、認知症検診で活用できるかを検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の検出に焦点を当てたコンピュータ式の認知機能検査を開発した。検証の結果、高い水準でMCIやアルツハイマー型認知症を識別できる内容であると考えられた。また、検査時間の中央値は6分41秒と比較的短時間で実施でき、既存の検査との妥当性や再検査により評価した信頼性も良好であった。以上の結果より、本検査を普及していくためにパソコンにインストールできるようにアプリケーション化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軽度認知障害(MCI)は認知機能が正常な状態に戻る可能性が報告されているため、いかに早期に認知機能低下を発見し、適切な対応をするかが重要と考えられている。本研究で開発した検査は、パソコンさえあれば無料で実施でき、人手をかけずに短時間で行えるMCIのスクリーニングツールである。そのため、地域で行う認知症検診等の事業で導入しやすいものとなっており、認知機能低下者の早期発見のために広く活用されることが期待される。
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