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脳卒中発症リスク要因としての長期避難生活が及ぼす影響に関する疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K19463
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

中野 裕紀  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (10736721)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード発症登録 / 循環器疾患 / 予防医学 / 医療情報学 / 脳卒中 / 疾病登録 / 公衆衛生学
研究開始時の研究の概要

東日本大震災とそれにともなう東京電力福島第一原発事故による避難区域住民では、避難による肥満、高血圧等の脳卒中危険因子の増加、及び放射線への不安など心理的ストレスの増加を介して脳卒中の発症と関連する可能性があり、これらの短期的な要因が脳卒中発症との関連することが考えられるが、長期的な影響については明らかになっていない。福島県内における脳卒中の発症と長期的な生活習慣、身体的因子、心理的因子との関連について経年変化や地域差、メカニズムを含めて疫学的に明らかにすることを目的とした。

研究成果の概要

2013年と2018年の方部別(中通り、浜通り、会津)、病型別(脳卒中、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)について、平成27年モデル人口を用いて年齢調整発症率を算出し方部及び病型別の比較を行った。2013年と2018年の比較では、会津と中通りにおいては、脳卒中、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血のいずれでも2018年の年齢調整発症率が低下していた。一方で、浜通りにおいては、いずれでも2018年が上昇していた。2013年と2018年で会津を1とした場合の中通り、浜通りにおける病型別の発症率は、2013年とは異なり、2018年は浜通りでは会津に比べて有意に脳卒中、脳内出血、くも膜下出血の発症が多かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

県民健康調査では避難区域住民において高血圧、糖尿病、肥満、腎障害が継続的に増加していることが明らかとなっている。これに加え、避難による慢性的なストレスなど循環器疾患発症のリスクが高い状態が継続したことが発症と関連していると考えられる。本研究では、2018年の発症登録を行い、2013年との比較及び浜通り、中通り、会津での脳卒中発症率を行ったところ、浜通りにおいて有意に発症率が増加していた。これは、長期の避難生活によりリスク要因が増大することが脳卒中発症の増加につながるという仮説の通りの結果であった。しかしながらコロナ禍による採録の遅れなどから、解析結果は暫定的である。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 福島県脳卒中発症登録に関する報告:平成30年遡り調査2021

    • 著者名/発表者名
      中野裕紀
    • 学会等名
      第80回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 福島県脳卒中発症登録に関する報告:東日本大震災の影響2019

    • 著者名/発表者名
      中野裕紀、林史和、岡崎可奈子、長尾匡則、吉田知克、弓屋結、梅澤光政、小橋元、大平哲也、安村誠司、神谷研二
    • 学会等名
      第78回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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