研究課題/領域番号 |
19K19464
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
久保 慎一郎 奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20833809)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 副作用 / レセプト / 添付文書 / 発現率 / NDB / 難病 / 医療費 / 公費 / 特定疾患 / 診療報酬 |
研究開始時の研究の概要 |
レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)は日本における保険診療の悉皆データであり、世界最大級の健康関連データベースである。本研究は、データベースと疫学と臨床医学の融合により、NDBを用いた難病患者数の新しい推計方法を確立する。NDBにおける難病患者の定義づけを行い、難病患者における治療実態を数万の傷病・医薬品・診療行為面から分析することで、我が国の保険診療の悉皆データベースに基づき、難病患者の医療の全体像を明らかにする。集計方法を広く伝達し、我が国の難病患者の実態を示す基礎資料となることを目的としている。
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研究実績の概要 |
難病患者の副作用の定義化について、感染症の発生を抗菌薬の処方をアウトカムとして検証し、添付文書と比較したところ、添付文書より多い結果となった。こちらは予防的服薬等が考えられ、抗菌薬の処方が必ずしも感染状態と示すことが難しいことが推察された。 一方、腎疾患の発生率については疾患の定義がすでに精緻化されていることもあり、発生率は一定の近似値が得られた。ただし、難病の発症時期や他の薬剤の投与を考慮して分析されているわけではなく、一定の交絡が存在する可能性は否定できない。 このように、疾患定義がされている病名情報との突合は一定の発症率が算出可能であると考えられるが、症状をベースとする場合はより精度の高い情報の共有が必要であるということが分かった。さらなる合併症検知のために診療行為や特定器材に拡大し検討する必要があると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初5つの副作用検出を想定していたが、症状の定義づけに非常に時間を要するほか、新型コロナウイルス感染症の影響で研究の計画に支障をきたしており、専用ワークステーションで分析する必要があり、2つの症状・病名までしか検証することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後はすでに着手している残りの副作用(3症状)について疾患定義を作成し、発症率を検証していく。研究データについては、データの抽出に関して、協力を得る等、必要な分析の支援をいただき活用していきたい。
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