研究課題/領域番号 |
19K19465
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
小林 道 酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (90756686)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 産後うつ病 / 食習慣 / 妊娠期 / 地域住民 / 食事パターン / 産婦健診 / 抑うつ症状 / 横断研究 / 産後うつ |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠期から産後1年未満における死因の第1位は自殺であり、産後うつ病の対策は重要と考えられるが、その予防に関する科学的根拠は不十分である。本研究では、妊娠期の食習慣が産後うつ病に与える影響を明らかにする。本研究の成果は、母子保健に資する政策立案に役立てる。
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研究成果の概要 |
栄養素や食事パターン等の食習慣による産後うつ病の予防についての知見は不十分である。そこで本研究では、妊婦を対象とし、妊娠期の食習慣が産後うつ病発症に与える影響を明らかにすることを目的とした。研究参加者639名の食事パターン、朝食習慣、外食の利用頻度、中食の利用頻度と産後うつ病の関連を検討した。多変量ロジスティック回帰分析の結果、食事パターン及び朝食習慣、外食の利用頻度と産後うつ病の間に有意な関連は認められなかったが、中食の利用頻度が無い群と比較した、週3回以上利用する群における産後うつ病の発症オッズ比(95%信頼区間)は、4.04(1.36-12.00)であり、有意な関連が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠中の中食の利用頻度と産後うつ病の関連が明らかとなったが、当初予想していた食事パターンと産後うつ病の関連は認められなかった。1つの理由として、今回の調査方法では中食の構成食品が食事パターンに十分に反映されなかった可能性がある。よって今後の研究では、中食の内容を詳細に調査した上で食品・栄養素等摂取量の関係を検討することに加えて、産後うつ病との病理学的関係を明らかにするために、中食の利用頻度による生化学検査値等への影響について検討を進める必要がある。本研究により、妊娠期の食習慣が産後うつ病に影響を及ぼすことが示唆されたことから、母子保健指導における栄養分野の方策に役立てられることが期待される。
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