研究課題/領域番号 |
19K19470
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
加藤 活人 日本医科大学, 医学部, 講師 (40409157)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 週末入院 / 急性大動脈解離 / スタンフォード分類 / 自然環境 / 院内死亡 / 気温 / 循環器疾患診療実態調査 / 疫学研究 / 時間生物学的研究 / 発症日 / 大気汚染 |
研究開始時の研究の概要 |
循環器救急疾患のひとつである急性大動脈解離の入院に気温・大気汚染物質等の自然環境が与える影響について、日本循環器学会の循環器疾患診療実態調査データベース(日本全国の循環器専門施設の入院データ)と気象庁の気象データ、国立環境研究所の環境数値データベースを用い検討する。
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研究成果の概要 |
JROAD-DPCデータベースを用い、急性大動脈解離(AAD)の院内死亡における週末入院の影響について学会発表、論文執筆を行った。 対象33,706例のAADで入院した患者数は週末と比較し平日で多く、院内死亡率は21.9%であった。日曜・祝日に入院した患者は、平日と比較し院内死亡の有意な上昇を示した。特に解離の部位によるスタンフォード分類の層別解析ではA型のみが日曜・祝日に入院した患者で院内死亡の有意な上昇を示した。結論として日曜・祝日入院のAADスタンフォード A型で院内死亡リスクが高い可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性大動脈解離の疫学研究が限られている中、全国の循環器専門施設データであるJROAD-DPCデータベースを用いて国内の急性大動脈解離の入院について網羅的に検討を行うことが可能となった。週末に入院をする急性大動脈解離、特に緊急手術など医療資源がより必要となるスタンフォードA型の急性大動脈解離では院内死亡リスクが高いことが示唆され、今後は長期予後を含めた検討や、死亡リスクが高い理由の詳細な検討が必要である。
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