研究課題/領域番号 |
19K19472
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
佐々木 由理 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (80734219)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高齢者 / メンタルヘルス / ソーシャル・キャピタル / うつ / ソーシャルキャピタル / ソーシャルメディア / ミャンマー / 幸福感 / 経済状況 / 東南アジア / アジア |
研究開始時の研究の概要 |
アジア共通の高齢化課題のうち、高齢者のメンタルヘルスに着目し、地域特性の異なるアジア3か国(日本、ミャンマー、マレーシア)で、特にソーシャル・キャピタルがうつに及ぼす影響の相違を検証する。これによって、高齢社会に突入する前に、アジアの高齢者のうつ予防・治療の重点対策、介入施策を立案する根拠資料を提示し、Healthy and Active Agingの推進に貢献する。
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研究成果の概要 |
高齢者のメンタルヘルスとソーシャル・キャピタルの関連を中心に論文を11件(国際・国内ジャーナル各9件、2件)、学会発表を13件(国際・国内学会各2件、11件)発表した。コロナ禍の影響や、対象国の国内情勢で、一部フィールド調査、データ入手が困難となったが、先行研究をベースにした対象国の比較で補い、考察を展開した。地域特性を 考慮した上で、高齢者のメンタルヘルスがソーシャル・キャピタルに関わる指標(インターネット使用なども含む)に関連していることが明らかとなった。また、性別、住居場所、宗教施設への通い頻度、主観的経済状況などは、高齢者のメンタルヘルス向上のための介入を行う上で考慮すべき特性であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本老年学的評価研究(JAGES:Japan Gerontological Evaluation Study)の手法を活かして、主にソーシャル・キャピタルに着目し、ミャンマーの高齢者のデータを用いながら、メンタルヘルスの社会的決定要因を、背景の異なるアジア諸国(日本含む)と比較しながら明らかにすることができた。地域の周辺環境や人々との関わりといったポピュレーションアプローチにつながるソーシャル・キャピタルに注目した社会疫学調査を通じて、人と人のつながりを重視する東南アジアの国で、高齢者のメンタルヘルス向上に向けた介入において着目すべき因子を明らかにすることができた。
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