研究課題/領域番号 |
19K19475
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
河面 恭子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (40784153)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | muscle strength / handgrip strength / muscle / fat / diabetes / 筋力 / 握力 / 骨格筋量 / 除脂肪体重 / 糖尿病 / 除脂肪量 / メタボリックシンドローム / サルコペニア / 吹田研究 / 予防 / 筋力低下 |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアは、骨格筋量の減少と筋力もしくは身体機能の低下により定義され、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化、死亡などとの関連が報告されているが、骨格筋量・筋力がどの程度低い、あるいは低下するとリスクになるのかについて検討した追跡研究はない。都市部一般住民を対象としたコホート研究(吹田研究)ではこれまでにメタボリックシンドローム(MetS)を含めた古典的リスクファクターと循環器病発症に関してエビデンスを蓄積しており、本研究では、骨格筋量・筋力およびその低下とその後のMetS罹患との関連を検討し、今後の保健指導の資料とすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
サルコペニアは、骨格筋量の減少と筋力もしくは身体機能の低下により定義され、横断的な検討で糖尿病との関連が報告されているが、糖尿病発症と関連があるのかを追跡して検討した報告はあまりない。本研究は、都市部一般住民を対象としたコホート研究(吹田研究)において、除脂肪体重や握力と糖尿病発症の関連について検討した。2005、2006年度の健診受診者のうち非糖尿病の2643人(男性1088人、女性1555人)を2018年3月末まで平均8.0年追跡し、男性118人、女性104人が糖尿病を発症した。体脂肪率は糖尿病発症リスクの上昇、除脂肪率はリスクの低下と関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者の診療では、血糖管理目的で、体脂肪量を減らし骨格筋量を増加させるよう指導が行われている。本研究の研究成果により、今後は、糖尿病でない者においても将来的な糖尿病発症を予防する目的で、同様の指導が行われることが期待される。また、一般に腹囲やBMIを目安に健康管理が行われているが、本研究により、体脂肪量や骨格筋量などの体組成を考慮した管理も合わせて重要であることが分かった。
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