研究課題/領域番号 |
19K19493
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
工藤 ひろみ 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (50552684)
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研究期間 (年度) |
2020-02-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | タッチング / オキシトシン / 唾液 / 自律神経 / 安楽 / 背部 / 軽擦 / 上腕 / 背中 / 圧力 / 心地よさ / 看護技術 |
研究開始時の研究の概要 |
看護におけるタッチングは様々な場面で有効とされ、患者との信頼関係の構築や心身の苦痛を癒すなどの効果がある。これらの効果は、タッチングの心地良い刺激により、オキシトシンが分泌することが関連していると言われている。そこで本研究では、看護技術として、オキシトシンの分泌を促すタッチング手法を実験研究で解明するとともに、看護学生に対し、タッチングの介入方法を提案できる基礎資料を作成する。
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研究実績の概要 |
本研究は、オキシトシンの分泌を促すタッチング手法について実験研究を通して解明するとともに、看護学生を対象としたタッチングの介入方法に関する基礎資料を作成することを目的としている。 今年度は昨年度行った基礎実験の結果を元に、本実験のプロトコールの作成を行った。また、オキシトシンの採取方法、分析方法について検討を重ねた。実験研究に関する内容は所属する機関の倫理委員会に申請を行っている段階である。 昨年度の基礎実験のデータから、タッチング施行者とタッチングを受ける対象者の関係性が初対面でありお互いの面識がなくても、抵抗感がなく、心地よいと感じる部位は背部であるということが分かった。また、背部の軽擦の範囲は、肩甲骨上縁から腸骨稜の間とし往復することで主観的に心地よさを感じることができるということが分かった。タッチングの被験者の姿勢は座位にて行うこととし、施行者も被験者の背面に座って行うこととした。施行時間は被験者が入眠しないようにするため、3分間が適切であること分かった。 測定指標として、生理的指標は、皮膚温(指尖・タッチ部)、血圧、心拍数、HF、LF/HFとし、オキシトシンの採取は唾液とした。主観的指標は、POMS2日本語版成人用短縮版(以下POMS2)、気分状態を評価したVAS、自由記述とした。 また、オキシトシンの採取は唾液から行うことを決定し、唾液採取のタイミング、必要量、採取方法、保存方法、ELISA測定方法、分析手順について、ELISA法を専門に扱っている学内の教員に協力を求め予備実験をすすめている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、学内で感染予防対策をしながら実験を行うことが非常に困難な状況であった。また、被験者の確保も感染拡大の時期を見通しながら行ってはいたものの、予測ができず十分な準備の元、実験の実施ができない状況であった。 また、オキシトシンの測定を唾液で行うことを想定しており、唾液の採取は感染のリスクが高いため、血液での採取も考え検討を重ねた。しかし、採血による苦痛や侵襲が結果に影響することを考えると、やはり唾液での採取が妥当と考え、状況や判断の遅れが生じてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は倫理申請の許可が下り次第、実験を始める。また、実験を円滑に進められるように、実験補助者の協力を依頼して進めていく。また、唾液中のオキシトシンの分析に関しては、ELISA法の分析に精通している学内の教員、学生にも協力をしていただき、円滑に分析できるように環境を整えていく。
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