研究課題/領域番号 |
19K19496
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
長谷川 慶幸 鳥取大学, 医学部, 助教 (80816182)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | BLS / CPR / 心理学 / 救命 / 社会心理学 / 一般市民 / 応急手当 / 実施意志 / 全国調査 / 意志 / 医療社会学 / 一次救命処置 / バイスタンダー / 一次救命 |
研究開始時の研究の概要 |
急な傷病者に一般市民による応急処置がなされた場合は、そうでない場合に比較して救命率が1.8倍増加することが知られているが、一次救命処置(Basic Life Support: 以下BLS)が実施されている症例は半数程度である。講習会により知識は普及しているはずであるが、実施率が低値なのは、応急救護行動実施意志の差やそれを阻害する要因の存在が想定されている。 そこで本研究では、一般市民の応急救護実施の意志を評価する尺度を開発、阻害・促進要因の特徴を明らかにすることにより、 BLS実施率向上に繋がる講習会への示唆を得ることを目的としている。最終的には急な傷病者の救命率を向上させることを目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、心臓マッサージなどのBLSを実施する意志に関連する要因を明らかにすることで、BLS実施率向上に繋がるBLS講習会への示唆を得ることを目的とした。 BLSを実施する意志に関連する要因として、3つの要因(身近で亡くなった人の有無、BLSについての関心、BLSの知識)が明らかになった。またBLSを実施する意志の心理的促進要因として、4つ要因(BLS実施の能力・経験の充足、自分のメリット、個人の行動基準となる価値観、傷病者との心理的距離の近さ)が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一次救命処置(BLS)を受けた心停止傷病者は、その救命率が上昇することが知られている。しかし、一般市民によるBLSの実施率は高くない。 本研究では、BLS実施の意志に関連する要因、促進する要因を明らかにした。これにより効果的なBLS講習会を行い、一般市民によるBLSの実施率を高め、最終的には傷病者の救命率を向上させることを目標としている。誰しも予期せぬ心停止を起こす可能性はあり、一般市民がBLSを行わなければならない場面も多い。一般市民によるBLSの実施率を高めることは社会的にも意義がある。
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