研究課題/領域番号 |
19K19497
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
坂根 可奈子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40559267)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 服薬アドヒアランス / 高齢者 / 服薬自己管理 / 評価ツール / 自律性 / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が服薬自己管理を継続していくためには、医療者による服薬アドヒアランスの適切な評価が必要である。本研究では、高齢者の服薬自己管理能力を多角的に評価し、服薬支援につなげるため、高齢者の自律性に着眼した新たな服薬アドヒアランス評価ツールを開発する。評価ツール開発により、高齢者の自律性の観点から服薬アドヒアランスを多角的に評価することが可能になる。また、医療機関の場所や規模、疾患を問わず、支援する側の多職種の医療者と、支援を受ける側の患者とが共用できるツールとなる。
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研究成果の概要 |
看護師が、高齢者の自律的な服薬自己管理状況を査定するための、服薬アドヒアランス評価ツールを開発することを目的に調査を行った。質的帰納的研究、プレテスト、専門家との意見交換を経て、74項目の修正版服薬アドヒアランス評価ツールを作成した。その後、無作為抽出した全国の急性期病院、および訪問看護ステーションで勤務する看護師を対象とした全国調査を実施した。調査の結果、747部の回答を得た。分析の結果、全40項目6因子の「高齢者の服薬アドヒアランス評価ツール」を構成できた。この評価ツールは、クロンバックα係数による内的整合性、基準関連妥当性、構成概念妥当性を確保していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「高齢者の服薬アドヒアランス評価ツール」は,在宅領域および急性期病院で勤務する看護師が,高齢者の服薬自己管理の状況や継続可能性を,服薬アドヒアランスの観点から多角的に査定し,他職種を含めた適切な支援につなげたいときに活用することができる。この評価ツールは,高齢者の服薬忘れの実態や自己調節の有無だけでなく,高齢者が服薬による疾患コントロールと生活を継続しながら,自律的に服薬自己管理を継続していく姿勢を査定することが可能であり,服薬アドヒアランス定義に基づく観点からアセスメントすることが可能である。
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