研究課題/領域番号 |
19K19500
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
金谷 悦子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30289813)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 研究に携わる看護職者 / 研究者倫理 / 倫理的問題 / 克服法 / 研究倫理 / 問題 / 看護職者 / 問題克服 |
研究開始時の研究の概要 |
研究に携わる看護職者が研究遂行上直面する倫理的問題を自律的に解決するために活用可能な「手引き書」の作成を目的とし、次のように実施する。まず、研究に携わる看護職者を対象に質問紙調査を実施し、研究遂行上直面する倫理的問題、看護職者が実際に講じている克服法を質的帰納的に解明する。次に、研究遂行上直面した倫理的問題を克服した看護職者の特性を解明する。最後に、研究遂行上直面する倫理的問題の克服に向けた「手引き書」を作成し、その有効性を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究目的は、研究に携わる看護職者が研究遂行上直面する倫理的問題とその克服法を解明し、研究に携わる看護職者が自律的に研究を倫理的に進めるために活用可能な「手引き書」を作成し、その有効性を検討することである。次の4段階を経て目的を達成する。第1段階:研究に携わる看護職者に質問紙調査を実施し、研究遂行上直面する「倫理的問題」の全容を質的帰納的に解明する。第2段階:研究遂行上直面した倫理的問題に対し、看護職者が実際に講じている「克服法」の全容を質的帰納的に解明する。第3段階:研究遂行上直面した「倫理的問題」とその「克服法」の関係を解明する。第4段階:研究遂行上直面した倫理的問題の克服に向けた「手引き書」を作成し、その有効性を検討する。 2019年度から2023年度は、第1段階として、2年以内に査読のある看護系学会に筆頭著者として、研究成果を公表した看護職者を対象とし、作成した質問紙を用いて全国調査を実施した。1,623部郵送し、628名より回答を得た(回収率39%)。直面する倫理的問題が「ある」と回答し、その内容を記述した者が326名、「ない」と回答した者が302名であった。「ある」と回答した355名(パイロットスタディ含む)のうち「克服法」の内容を記述した者が324名であった。研究上直面した倫理的問題の記述をBerelson.Bの方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析した結果、355名の記述は、649記録単位、355文脈単位に分割できた。このうち、研究に携わる看護職者が研究遂行上直面する倫理的問題として明確に記述された320記録意味内容の類似性に基づき分類した。その結果、研究に携わる看護職者が研究遂行上直面する倫理的問題33種類が明らかになった。現在、第2段階の「克服法」の分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1)1回目の全国調査で目標データ数(300名)に到達しなかった。そのため、2回の調査を実施した。そのため、計画した調査期間が超過した。 2)内容分析の精度を高めるために学習を深め、専門家の意見をいただきながら分析を繰り返した。分析能力の向上させるために時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、「直面した倫理的問題」に続き、その「克服法」を質的帰納的に分析する。また、「直面した倫理的問題」と「克服法」の分析結果のマトリックスを作成し、考察する。さらに研究遂行上直面した倫理的問題の克服に向けた「手引き書」を作成し、その有効性を検討する。最終年度であることを念頭に分析を進め、研究結果を産出する。
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