研究課題/領域番号 |
19K19506
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 聖徳大学 (2021-2022) 国際医療福祉大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
崎浜 智子 聖徳大学, 看護学部, 教授 (90735101)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 尿道留置カテーテル関連感染症 / 尿道カテーテルライフサイクル / ケアバンドル / 感染予防プログラム / 改善戦略 / コホート研究 / 実装研究 / 行動変容 / 尿道カテーテルライフサイクル概念モデル / 尿道留置カテーテル関連感染 / 尿道留置カテーテル使用基準 / 医療関連感染 予防・管理 / 改善プログラム / 感染予防 / 感染看護 / 医療関連感染予防 / 尿道留置カテーテルのタイムリーな抜去 / 尿道留置カテーテルの閉鎖の維持 / 尿道カテーテル関連感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
尿道留置カテーテル関連感染症(CAUTI)は、発生頻度の高い医療関連感染症(約30%)で、耐性菌によるアウトブレイク事例も散見される。「ケアバンドル」の導入により、CAUTIの多く(約70%)が予防可能とされている。 そこで本研究では、①ミシガン大学のカテーテルライフサイクル概念モデルに基づいた、CAUTI予防ケアバンドルや支援ツール、ならびに改善戦略から示唆を得る。②日本におけるケアバンドル導入戦略や阻む要因と課題を探索する。③①②の結果から包括的なCAUIT予防プログラム(日本版)の開発と改善戦略を策定し検証を行い、チーム医療における看護師のコンピテンシー向上と患者安全に貢献に寄与する。
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研究成果の概要 |
尿道留置カテーテル関連感染症(CAUTI)の発生と予防策の実施状況を、「尿道留置カテーテルライフサイクル」概念モデルを基盤に後方視的に検討した。結果、挿入時の「慢性心不全(あり)」、「寝たきり度(高い)」と、留置中の「留置期間(長い)」、「閉鎖性の維持(破綻あり)」がリスク因子として、適正使用の遵守率は低い事が示された。挿入及び使用基準の遵守、タイムリーな抜去、閉鎖性の維持、携帯型超音波膀胱容量測定器の導入、専門チームによる抜去後排尿自立支援などから構成される尿道カテーテルライフサイクル概念モデルに準拠した包括的なCAUTI予防プログラムの重要性と、ケアバンドルの遵守向上が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
挿入及び使用基準の遵守、タイムリーな抜去、閉鎖性の維持、携帯型超音波膀胱容量測定器の導入、専門チームによる抜去後排尿自立支援などから構成される尿道カテーテルライフサイクル概念モデルに準拠した包括的なCAUTI予防プログラムの開発と、ケアバンドルの遵守向上により、CAUTIの低減が示唆される。 ミシガン大学で開発されたCAUTIに特化した問題解決システム「患者安全のためのガイド」の日本語版により、急性期病院が抱えるCAUTIの適応性に関する問題と推奨される具体的な対応策が明確化され、質改善に取り組む施設の行動変容を促進するツールとして、また多施設共同の実装研究に活用できる。
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