研究課題/領域番号 |
19K19514
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 (2021) 神奈川工科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
橋本 真由美 福島県立医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (00708646)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 教育ツール / ケースマップ / 事前学習 / 臨地実習 / 俯瞰 / アセスメント / シミュレーション / アセスメント力 / ケースマップ(CM) / 術後合併症 / 看護実践能力 / ケースマップ法 |
研究開始時の研究の概要 |
看護提供の場が多様化した現在の医療体制において、より患者の生活を視点に入れた看護が求められているが、看護学生は経験値の不足から患者の状態と経過による変化を把握することが困難である。実習での学びを深めるためには、実習前に学内において、既習の知識・技術をいつ、どの場面でどのように使うのか判断の助けとなる事前学習ツールを用いた学習支援が重要な課題である。 本研究では、看護学生が思考と実践をつなげられる事前学習のためのツールとしてケースマップ法(以下CM法)を用い、実習前教育を充実させ、臨地実習において看護実践能力の向上を目指すことを目的とする。
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研究成果の概要 |
汎用性の高い術後合併症CMを作成し、周術期実習受講者に対しCMを活用した学習支援を行った。結果、CMにより術後の状態を俯瞰して捉えること、学習不足部分を明確にすることができ、実践では必要な看護を導き出すアセスメントの補助として使用していた。指導の一貫性も導き出すことができた。CM活用は、学習効果があったと考えられる。 学生の準備状況によって学習深度が変わることから、事前学習の内容充実は既習の知識・技術を臨床実習でつなげ、実践能力を修得するために必須である。CMを活用することによって、看護の一連の流れを1枚の紙面上で確認できたことは、学生および指導側にとっても有用であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対象者の健康問題を的確にとらえ、実践できる看護人材の育成が望まれている。学生が臨地実習を通して看護実践能力を養うためには、事前学習での準備が重要である。そこで机上訓練からシミュレーションに適応できるケースマップ(以下CM)法に着目し、思考と実践をつなげ臨地実習における看護実践能力の向上を目指した。 CMを用いた学習支援は、既習の知識・技術を統合し実践にをいつ、どの場面でどのように使うのか判断の助けとなり、思考整理、患者の状態・経過の把握、看護援助内容の検討と看護の一連の流れを補助できた。臨地実習指導者からも評価を受け、継続が望まれたことは事前学習方法のひとつとして意義がある。
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