研究課題/領域番号 |
19K19520
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
廣川 恵子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (50446069)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 教育プログラム / 看護学生 / がん患者 / イメージ / 包括的教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
がん患者にとって社会に根付いている偏見や誤解は日常生活における障壁である。看護者がもつ否定的なイメージはケアにおいてマイナス要因であり、患者、看護者にとって不利益となる。がん患者に対するイメージが拡がることで新たな看護の方向性を見出すことができるが、包括的な教育プログラムは開発されていない。本研究では、看護学生ががん患者に対して豊かなイメージを持ち、広い視点で看護を展開できる能力を養うための包括的教育プログラムの作成とがん患者に対するイメージ尺度の開発を目的とする。包括的教育プログラムは現任教育にも応用でき、がんに限らず偏見や否定的なイメージによって不利益を生じている患者への看護に応用できる。
|
研究実績の概要 |
講義、実習における包括的教育プログラム案およびイメージ尺度のアイテムプールを作成するために、がん看護学ならびにがん看護学実習を履修した学生を対象に、インタビューを実施した。11名の協力を得て、がん患者のイメージとイメージの形成に影響した出来事を語ってもらった。それぞれ録音した面接内容から逐語録を作成し、がん患者のイメージとイメージの形成に影響した出来事を質的帰納的に分析を行った。 看護学生のがん患者に対するイメージ尺度の尺度様式を検討した。さらに、外的基準として、15項目の形容詞対を用いたがんイメージ尺度の採用を検討した。否定的イメージとの関連が明らかにされているケア不安を外的基準として採用するか検討中である。先に実施した質的研究のデータから、251個から成るアイテムプールを作成した。 がん看護に必要な技術のひとつとして、コミュニケーション能力を高める演習を計画した。 がん看護の専門的知識を高めるために、動画を活用した授業を行った。学生から「動画の視聴を通して、転移について詳しく理解することができた」、「浸潤と転移について、映像をみたことで改めて理解することができた」といった反応を得ることができ、動画の活用によって理解を深めることができた。 包括的教育プログラムの目標および評価方法を決定するために、がん看護学の思考能力を促進する認知(がん看護の専門的知識)、運動(がん看護に必要な技 術)、情緒(がん患者に対するイメージ)の3つの視点で到達目標を検討し、案を作成した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19による臨地実習の計画変更、状況に応じた感染対策などの検討を余儀なくされたため、教育プログラムの洗練化が進んでいないため、研究は遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
教育プログラムを洗練化していくことと同時に、尺度開発を行っていく。まず、9月までにアイテムプールから尺度案を作成する。分析方法か対象者数を割り出し、質問紙調査のプレテストを8月中に実施する。
|