研究課題/領域番号 |
19K19526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
杉山 祥子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (00836174)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 看護師 / 責任 / 高度な実践 / 看護実践 / 特定行為 |
研究開始時の研究の概要 |
医療の複雑化が進む中で、看護師が果たすべき責任の範囲はどのように説明できるのか、これが本研究の問いである。この問いに対して以下の2点のアプローチを行う。ⅰ)責任という言葉について、学術分野を横断的に文献検討し看護師の責任という言葉に含まれる意味や特性を明確にする、ⅱ)グランデット・セオリー・アプローチを用いて、看護師が果たすべき責任について明らかにする。 本研究の目標は、看護師が果たすべき責任のあり方を再考し、看護師が果たすべき責任に関する理論を生成することである。また、看護師の責任に関する看護基礎教育や生涯学習の教育プログラムに応用し看護師の資質向上に貢献することである。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、看護師の実践に焦点を当て、看護師がどのように責任を果たそうとしているのか、そのプロセスを質的帰納的に明らかにすることを目的とした。本研究課題の成果より、看護師が責任を果たそうとするプロセスには、看護師は看護専門職としての特性を意識化する必要があり、実践により患者にとっての利益を届けるあるいは患者にとっての不利益を回避するという一連の内容が含まれていたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果は、看護師が責任を果たそうとしている現象を断片的ではなく、一連のプロセスとして捉え、彼らが患者にとっての利益を見出すあるいは不利益を回避するという新たな説明を加えたという学術的な意義がある。加えて、看護師は医療・看護の最終実施者として、患者の日常生活が妨げられないよう「関門機能」として、その行為を実施するか否かについて最終的な判断を下すという権限を行使しており、その行使した権限に対する義務を負おうとしていることを示唆した。
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