研究課題/領域番号 |
19K19527
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京医療保健大学 (2022) 東京医科歯科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
大河原 知嘉子 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (80632091)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 訪問看護師 / 継続教育・研修 / テキストマイニング / 混合研究法 / 訪問看護実践能力レベル / 訪問看護実践能力 / 患者アウトカム / 包括的教育力 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化により在宅ケア需要が高まり、質の高い訪問看護師の育成は重要課題である。それには教育力と自己教育力との相互作用による包括的教育力を高める必要がある。しかし、①熟練度やアクセシビリティ等と外部研修受講との関連要因、②キャリアラダー各段階の自己教育力ニーズ、③訪問看護師の職場教育上の困難やニーズの実態などはまだ解明されていない。 そこで訪問看護師の包括的教育力を高める教育プログラム開発の基盤研究として、全国的な大規模データベースを用いた質・量的分析と、訪問看護事業所での面接調査による質的分析を統合した混合研究法により、自己教育力、教育力の両側面から包括的教育力向上支援の方策を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は今後行う面接調査の参考とするため、訪問看護師の実践能力と判断、推論について、文献を再検討した。現代の訪問看護師に適した実践能力の測定尺度がほとんど見つからなかったため、実践能力の他にも訪問看護師の臨床判断や臨床推論などにも着目し改めて文献検討を行い、面接調査や質問紙調査の内容について再検討した。本年度は所属先が変わったことや、文献の見直し等を行ったことなどがあり、研究倫理審査の受け直しが必要となったため、調査は2023年度に行うこととした。 研究計画にある混合研究法について、今後使用することを考えているテキストマイニングを用いたMixed Analysisは、海外論文や国内論文でも使われており、混合研究法の専門誌でも特集が組まれている。本年度は、テキストマイニングを使用した混合型研究論文の日本語文献について、文献検討を行った。具体的には検討対象となった5文献について、混合研究法を使用した理由、研究デザイン、テキストマイニングの役割と使用したソフトウェア、統合に関する記載、混合研究法への示唆の5つの視点に基づいて、テキストマイニングを活用した混合型研究論文としてどのようにまとめられているかを検討した。その結果、混合研究法のなかで多様な研究デザインやテキストマイニングソフトウェアが使われていることや、テキストマイニングが質的・量的分析の役割にとどまらず、多様な活用をされていることが明らかになった。また結果の統合としてジョイント・ディスプレイを用いた統合も行われていた。 また本年度もCOVID-19の関係で、当初予定していた海外での研修参加はかなわなかったが、学会参加や訪問看護師の包括的教育力を育むための教育として有効なシミュレーション教育技法や混合研究法に関する国内学会などに参加し知見を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初予定していた海外での研修参加や学会参加がCOVID-19の影響で困難になった。 また、訪問看護師の実践能力の測定尺度を見直すため、文献検討のやり直しをしたことや、所属先が変わったことで改めて倫理審査をし直す必要ができたことなどから、本年度行う予定の調査を行うことが出来なかった。倫理審査を受け直し、2023年度に調査を行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は本年度に実施できなかった調査を実施するとともに、テキストマイニングを用いてMixed Analysisを進める予定である。
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