研究課題/領域番号 |
19K19530
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
佐藤 正樹 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (30570163)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 注視動作 / 着座動作 / 表面筋電図 / 動作分析 / 視線 / 注視 |
研究開始時の研究の概要 |
着座動作を行う際,床や椅子の座面を注視(見つめること)することで頭部や胸郭の位置が変化し,着座する際の腰部や臀部の衝撃が軽減するように感じることができる.本研究では,この感覚的な点を3次元動作分析装置や表面筋電図測定装置を用いることで身体の動きや筋肉の活動を数値化する. 第1段階として,被験者の体格に合わせて椅子の高さを調節し実験を行う.その得られた結果から注視場所を限定して,第2段階として車椅子(一般的に,対象者に合わせて高さ調節ができない)を用いた実験を行う.
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研究成果の概要 |
本研究は,着座動作時の注視場所の違いが下肢の筋活動や,上半身や四肢・関節などの身体の使い方にどのような変化を生じさせるのかを明らかにすることを目的に実施した.健康な成人16名の対象者に,①通常の着座動作として正面,②足元,③座面前方の縁,④座面後方の縁(後方30cm)を注視しながら着座動作を行ってもらった.なお,③と④は両下肢の間からのぞき込むように着座してもらった.大腿直筋,腓腹筋,前脛骨筋も表面筋電図,上半身前傾角度,下腿前傾角度,床面に投影した正中矢状面上の左大転子-足関節距離および頭頂-左足関節距離,重心高,主観的指標として下肢負担感と安定感を測定し方法間で比較した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見では,正面を向いたまま着座するよりも両下肢の間から座面の前方や後方30cmをのぞき込みながら着座することで大腿直筋及び前頸骨筋の筋活動量が低値となる.ある程度筋力が低下した方にも活用できると思われ,残存機能を活用した援助が可能となり被介助者自身も自立した動作をできるという点で自尊心の維持にもつながるものと思われる.介助法では被介助者の横に立ち脇や腰を支えるという動作であるため,従来の正面から抱き合う方法よりも腰部負担も軽減できると思われる.座面後方30cmを覗き込みながらの着座動作では深く腰掛けることができ,洋式便器のように深く座ることが必要とされる場面において活用できる.
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