研究課題/領域番号 |
19K19531
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大山 裕美子 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (90736349)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 看護の質 / クオリティ・マネジメント / 組織アウトカム / フォロワーシップ / 医療施設 / 看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
保健医療従事者の少なくとも80%は主にフォロワーに位置づけられるポジションにあり、組織が上手く機能し、良いアウトカムを得られるかどうかは、フォロワーに影響を受けていると考えられている。また、臨床での看護の質には看護師のフォロワーシップがどのように取られているのかが大きく影響することが明らかになってきており、看護師のフォロワーシップを育成することは組織だけではなく患者にとっても重要である。そこで、本研究では「医療施設における看護の質を向上させる看護師のフォロワーシップとはどのようなものか、またその育成をどのように行っていくのが望ましいか」を明らかにすることを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究では、医療施設における看護師のフォロワーシップスタイルと看護・医療の質指標の関連を検証した。その結果、模範的フォロワーシップのスタイルをもつことで、感染防止行動の遵守がより行われていることなど、医療の質指標を向上させる可能性があることが示唆された。同時に、信頼性のあるフォロワーシップの定量的測定が重要であることも明らかになったため、reliability generalization meta analysisを実施したが、信頼性の検証を行う上で必要な数値の報告が十分に行われておらず、結論を導くことはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保健医療従事者の少なくとも80%は主にフォロワーに位置付けられるポジションにあり、組織が上手く機能し良いアウトカムを得られるかどうかは、良いフォロワーを育成することが重要である。また、臨床での医療の質にはフォロワーシップがどのように取られているのかが大きく影響する可能性があることが指摘されており、医療従事者フォロワーシップを育成することは組織だけではなく患者にとっても重要である。今回、本研究を実施したことで、その重要性の科学的裏付けを提示できたフォロワーシップの測定方法の現状と課題を明らかにしたことは、今後フォロワーシップ育成の効果的なプログラムを構築していくうえで意義がある。
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