研究課題/領域番号 |
19K19538
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
栗原 幸子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60344975)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 看護技術 / リフレクション / 看護基礎教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、看護学生のリフレクション能力に対して教育的支援を行うために、リフレクションを取り入れた看護技術演習プログラムを構築することである。文献検討、他大学の視察、有識者からの助言に基づいて、リフレクションを取り入れた看護技術演習プログラム案を作成し、研究代表者が所属する看護系大学の学生を対象にプログラムを展開する。科目終了後、プログラムを評価し、評価結果に基づいてプログラムを修正し、その次の年度に展開する。プログラム案の作成(修正)・実施・評価を1年ずつ3年間行った後、リフレクションを取り入れた看護技術演習プログラムについてまとめ、公表する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護学生のリフレクション能力に対して教育的支援を行うために、リフレクションを取り入れた看護技術演習プログラムを構築することである。 看護基礎教育の看護技術演習おいて、自身が看護者として実践した看護技術実施場面の記述と、その場面を振り返って考えたことを記載するリフレクションシートを導入し、記述内容の分析を行った。リフレクションシートの記述内容を分析した結果、患者の立場から自身が行った看護技術を評価するリフレクションが記述されていた学生の場面の記述には、患者の反応や様子が描かれていた一方、看護者の行為のみ修正するリフレクションにとどまった学生の場面の記述には、看護者の反省や解釈が含まれていることが多いことが明らかとなった。ここから、演習を指導する教員がそのことを認識し、看護技術実践時には意識的に患者の反応に注目できるように、振り返りの際には患者の立場から事実的・客観的に振り返りができるように指導していく必要性が示唆された。 また、リフレクションシートにおける学生の振り返りの視点は、手技的な視点が多くあった。リフレクションシートで振り返る場面は、学内での学生の自己練習時も含めているため、看護の初学者である学生たちが、自身の手技に注目して練習することは当然の反応として考えられた。今後は、状況設定下での患者役への看護を実施した場面を対象に、研究を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度、令和3年度は、COVID-19の感染拡大により、看護技術演習がオンラインとなったことから、本研究でデータ収集の対象としている学生が、看護技術を実施する状況を作り出すことが困難であった。加えて、研究者が当該研究以外の他の業務に追われたことから、本研究が滞った。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、技術演習が対面で実施することができたため、状況設定下での患者役への看護を実施した場面の学生の振り返り記録をデータとして収集することができた。令和6年度は、このデータを分析し、学会発表と論文作成に取り組む。今年度が最終年度であるため、これまでの結果を総括し、リフレクションを取り入れた看護技術演習プログラムの構築に向けてまとめを行う。
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