研究課題/領域番号 |
19K19543
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
鈴木 康宏 千葉科学大学, 看護学部, 准教授 (60737170)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 看護師 / 仕事と家庭の両立 / ワーク・ファミリー・コンフリクト / work family conflict / work family conflict / Work family conflict / 葛藤 |
研究開始時の研究の概要 |
日本において看護師の大多数は女性であるが、離職に関する問題は継続しており、仕事と家庭の両立は喫緊の課題である。研究者は看護師のワーク・ファミリー・コンフリクト(仕事役割と家庭役割との役割間葛藤:以下WFC)に注目し研究を継続し、男性看護師と女性看護師のWFCに着目し研究を行った結果(課題番号15K20677、男性看護師のワーク・ファミリー・コンフリクト~性別の違いによる比較~)、性別でWFCに違いがあることを明らかにしてきた。その結果、アンケート項目だけでは明らかにできていない要因が存在する可能性が考えられたため、自由記述データに対してテキストマイニングし、新しい知見を得ることが目的である。
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研究実績の概要 |
看護師の勤務形態や労働環境については、以前から離職の問題や潜在看護師の問題についても議論がなされているが、すぐに解決することは難しい問題である。働き方改革が重要視される現在、交代勤務を行うものが多い看護師という職業においてもその実情の把握は重要といえる。家庭と仕事との両立により生じる役割間葛藤はワーク・ファミリー・コンフリクト(Work Family Conflict:以下WFC)として欧米で提唱され、研究されてきた。そのため、仕事生活と家庭生活の両立において、看護師の支えとなることがどのようなことであるか、また、看護師の妨げとなることがどのようなことであるか明かとすることを目的に本研究を計画した。 WFCについては「仕事から家庭への葛藤」・「家庭から仕事への葛藤」の2方向と、「時間」・「ストレス」・「行動」の3形態より構成される6次元モデルの下位尺度をもつWork Family Conflict Scale(以下、WFCS)が作成されており、WFCS日本語版も開発されている。そのため、調査研究を行うにあたり、WFCS日本語版を用いて役割間葛藤を測定し、調査用紙でえた自由記述解答をテキストマイニングとあわせて分析し、看護師の支えとなっていることと妨げとなっていることを明らかにすることがねらいである。 感染症に対する対策などがとられるようになってきたため、2022年度はアンケートを実施した。病院年鑑2021年度版より一般病床数200床以上の病院をランダムに500施設選定し、病院管理者宛にMicrosoft formsを用いたアンケートの協力依頼を行い、研究協力の得られた34施設、計5839通を配布した。2023年3月31日までに1314件の回答があった。 現在、分析を行っており、学会発表および投稿を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度まで新型コロナウィルス感染症の影響で調査を実施できなかったため、アンケート用紙作成や郵送費用などが使用できていないため、研究が遅れており、発表のための出張費用なども使用できないため、引継ぎが必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、分析を行っている結果を学会および投稿し、結果を公表する。
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