研究課題/領域番号 |
19K19552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2023) 武庫川女子大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
上田 記子 神戸大学, 保健学研究科, 非常勤講師 (40757217)
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研究期間 (年度) |
2020-02-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 熟練看護師 / 思考 / 看護教育 / 暗黙知 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では質の高い看護を実践している熟練看護師の思考に着目し、擬似共体験によって熟練看護師の思考構造を明らかにすることを目的とする。熟練看護師が援助を実施する場面を詳細に撮影した後、別の熟練看護師らがその援助場面の動画を見ることで、あたかも自分がその場に居るような体験をするといった擬似共体験をしてもらい、援助場面での思考や行動を代弁するという方法を用いて熟練看護師の思考を推測という形で測定し、その思考構造を明らかにする。そしてその方法論を検討するとともに、看護師の思考能力を明確にし、看護師の思考能力評価項目を作成する。
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研究成果の概要 |
コロナ禍で医療者を対象とした実験実施が非常に困難となり、研究方法について何度も検討を要し、準備段階で非常に時間を要した。方法の再検討後に倫理申請をし、上記方法で実施すべく実験準備に入った後も研究対象者を確保することに時間がかかり、なおかつ自身の急な体調不良(手術と入院をともなう)により、研究実施を継続することが困難となった。研究実施最終年度であるため研究を廃止できず、また、翌年以降の研究環境の確保も難しいために研究期間を延長することができず、研究中断となったまま今に至る。しかしながら、先行文献等を検討して今回のような研究方法を導き出した点においては、本分野の今後の研究への一助となったと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究中断により研究成果を得ることができなかったが、本研究方法である「自分ではない別の看護師の援助場面の動画を見るという擬似の体験の共有によって、あたかも自分自身が援助をしているかのように思考する」という着眼点については、本分野の今後の研究発展への一助となると考える。
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