研究課題/領域番号 |
19K19554
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
秋永 和之 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (40807103)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | VR動画 / 口腔ケア / 看護学生 / 歯科衛生士 / 2D動画 / VR / 教育 / 看護 / VR |
研究開始時の研究の概要 |
口腔ケアは、誤嚥性肺炎や人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防、化学療法や放射線療法で の口内炎の軽減などに繋がり、ひいては入院日数短縮などに影響することから、看護師の口腔ケア技術の習得・向上は重要であり、口腔ケア教育の重要性が増している。口腔ケア技術の習得は、口腔の「狭い」、「奥行きがある」、「数人で一人の患者の口腔内を見ることは難しい」という特徴のため、従来の教育方法では効果的な教育が困難である。本研究は、介助者の口腔ケア技術をバーチャルで体験できるVirtual Reality(VR)・3D技術を応用した口腔ケアのシミュレーションプログラムを開発し、そのプログラムの効果を検討することである。
|
研究実績の概要 |
2021年度までは、新型コロナ感染により研究を実施することができなかったが、2022年度にVRを用いた口腔ケア教育の研究を看護学生を対象に実施することができた。口腔内は狭く奥行きがあり、実施者の手技を見ることは難しいことから、研究目的を口腔ケアの手技をVRで学ぶことによって、今まで見ることが難しかった専門家のケアを、専門家の視点で学ぶことができる教材の作成とその効果とした。 実際に看護学生を対象にVRを用いた教育と従来実施されている2D動画の教育で比較を行ったところ、VR動画をみた学生の方が手技については効果があることが推測できた。その理由は、VRや2D動画の教材の感想や体感などを自記式質問紙で調査すると有意な差は見られなかったが、看護学生の教育後の手技の動画を撮影し、比較を行ったところ、VRを用いた教育を実施した方が、2D動画教育を受けた学生より、ブラッシング方法が丁寧で、専門家の行う手技に、より近いことがわかった。 この結果を、福岡歯科大学学会で口頭発表を行ったところ、学会賞をいただくことができた。また、歯科衛生士や歯科医と連携してVR動画、2D動画を作成した試みなどについては、2021年・2022年度に進捗状況を看護科学学会交流集会で発表を行うことができ、多くの多職種とディスカッションすることができた。2023年現在は、論文投稿への準備を進めており、現在統計分析と執筆を行っているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染の影響で大幅に遅れている。理由は、口腔ケアの教育を行う際VR動画を用いるが、VR・シミュレーターなどの複数の学生が後退して使用することになり、安全面を考え 新型コロナ感染の終息まで延期とすることとなった。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度までに、VR・2D動画の教材については、多職種連携として歯科医・歯科衛生士と作成ができていた。そのため新型コロナ感染の落ち着きとともに、研究を実施でき、データの収集ができた。実際には当大学の学生のみの対象であるため、今後は看護学生以外の対象(医療職だけでなく、口腔ケアを行う必要のある対象者)を検討し、研究を実施していきたいと考えている。
|