研究課題/領域番号 |
19K19555
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
菅谷 智一 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60824307)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 児童・思春期精神科 / ストレングス / 看護プログラム / メンタルヘルス / 脳のタイプ / 学校適応感 / 自尊感情 / 児童・思春期精神科病棟 / 思春期 / 自己肯定意識 / 相談行動 |
研究開始時の研究の概要 |
児童・思春期精神科病棟では自尊感情が低い患児が多く、自尊感情を高める必要性が指摘されており、対象者のストレングスを向上させていく支援が望まれている。しかし、標準化された看護援助方法がない現状にある。 そこで本研究では、児童・思春期精神科病棟に入院している患児を対象とし、ストレングスを向上させる看護プログラムを開発し、その有効性を明らかにすることで新たな看護援助を創出することを目的としている。
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研究実績の概要 |
本年度は昨年度実施した高校生を対象とした研究のうち、脳のタイプによる高校生の自己肯定意識・友人関係とメンタルヘルスの関連について学会発表を行った。また、児童精神科看護師の倫理的課題への対処と相談行動との関連について論文発表を行った。 児童・思春期精神科病棟におけるストレングス向上を促す看護プログラムの内容を検討するために、本年度はさらに、高校生を対象とした脳のタイプと抑うつ、学校適応感、自尊感情、情緒や行動の困難さに関するweb調査を行った。その結果、脳のタイプによって高校生の感情や行動上の困難さに違いが認められ、脳のタイプを踏まえた看護プログラムを開発することの必要性が示唆された。また、情緒や行動の困難さで臨床域にある高校生は、非臨床域にある高校生と比較して、学校への適応感や自尊感情が低く、抑うつが高いことが明らかとなった。そのため、臨床域にある子どもへのケアにおいて、情緒の問題や問題行動といった生活上の困難さだけでなく、その背景にある学校への適応感や自尊感情、抑うつにも着目してケアをすることの必要性が示唆された。これらの結果を踏まえて、看護プログラムの内容を検討するための児童・思春期精神科看護に精通した看護師によるエキスパートパネルを実施する準備を行った。 実際に児童・思春期精神科病棟にて開発した看護プログラムを活用するために研究対象施設との調整を進めているところではあるが、COVID-19感染拡大の影響もあり調整が難航している。そのため、今年度は児童・思春期精神科病棟での活用の検討を行うまでには至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19蔓延の影響もあり、児童・思春期精神科病棟等の臨床施設での研究実施の調整が難航している。そのため、これまでの研究成果の発表や看護プログラム内容の検討を行うところまでにとどまってしまっており、その後研究が進められていない状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
開発した看護プログラムを児童・思春期精神科病棟等の臨床にて実施し、その評価を行う予定である。そのために、研究対象施設との研究調整が済み次第、倫理委員会での研究計画審査を受け、研究調査を実施する予定である。また、これまで本課題により行った研究について学会発表、論文発表を行っていく予定である。
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