研究課題/領域番号 |
19K19560
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
阿部 誠人 岐阜大学, 医学部, 助教 (00812603)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 人工呼吸器装着患者 / 浅い鎮静 / 覚醒状態 / 主体性 / ICU看護師 / セルフケア支援 / 日常生活動作 / 整容 / セルフケア / 実態 / Light Sedation / 人工呼吸器 / 看護 / 人工呼吸器装着患者・人工呼吸器 / 覚醒状態・浅い鎮静・無鎮静 / ICU看護・クリティカルケア / セルフケア支援・日常生活動作支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、覚醒状態にある(浅い鎮静管理、無鎮静管理が行われている)人工呼吸器装着患者に対し、ICU(集中治療室)の看護師が患者の「主体性を活かした日常生活動作支援(本研究ではセルフケア支援と定義)」をどのように行っているのか、その看護方法の実態を明らかにする。 日常生活動作の評価指標であるFIM(機能的自立度評価法)の評価項目の一部や文献を参考にして質問紙を作成し、現在ICUで勤務する看護師を対象に横断的調査を実施し、記述統計を用いて分析を行う。得られた調査結果を基礎資料として、覚醒状態にある人工呼吸器装着患者のより良い支援方法を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は,覚醒状態にある人工呼吸器装着患者に対してICU看護師が行うセルフケア支援(本研究ではセルフケア支援を患者の主体性を活かした日常生活動作支援と定義)の実態を明らかにすることを目的として遂行した。日本集中治療医学会が認定した専門医研修施設に研究依頼を行い,許諾が得られた58施設のICU看護師1110名を対象に無記名自記式質問紙調査を行い,517名から回答が得られた。結果,顔面清拭のセルフケア支援の実施率は約6割であった。一方で,歯磨き,髭剃り,整髪のセルフケア支援の実施率は5割以下であり,全体的にセルフケア支援を実施しているICU看護師は少ない傾向であることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浅い鎮静管理方法が普及する中で,覚醒している人工呼吸器装着患者のニーズを充足するために必要な研究は少ない。本研究では,覚醒状態にある人工呼吸器装着患者の主体性を活かした日常生活動作(セルフケア)を支援しているICU看護師が少ない現状が明らかになった。本研究結果は,浅い鎮静管理に即した新しい看護方法の構築や患者のセルフケアを促進するためのアセスメントツールを開発するための一助となり,更にその必要性を示唆するものであった。これらの研究を積み重ねていくことで,浅い鎮静管理により顕在化した人工呼吸器装着患者のニーズを充足し,患者のQuality of lifeの向上に寄与することができると考えられる。
|