研究課題/領域番号 |
19K19561
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 熊本大学 (2020-2022) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
青石 恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (00454372)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自殺対策 / 若年者 / 中学校教諭 / 自殺 / 中学生 / 生活習慣 / 予防対策 / 自殺者数の増加 / COVID-19 / 自殺予防 / 自殺関連行動 / 危険因子 / 自殺親和状態 / 自殺予防対策 |
研究開始時の研究の概要 |
若年層の自殺死亡率が低下しない現状から「子ども・若者の自殺対策を更に推進する」ことが重点施策として挙げられており、若者への支援の充実が求められている。研究者は宮崎市在住の中学生を対象として自殺親和状態と自殺の要因とされる生活習慣や行動との関連を調査した。ここで明らかになった危険因子を中学生の自殺予防対策としてのスクリーニングのために活用することを目指し、①自殺関連行動・状態についての具体的な手掛かりを得る自殺危険因子の精選、②自殺予防対策に資する中学生の生活チェックリストの作成、③地域に密着した生活習慣・行動と自殺の要因となる危険因子との関連をもとにした中学生自殺対策モデルの構築を目的とする。
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研究実績の概要 |
本年度1つ目は、国内外の若年者の自殺の傾向をまとめ、学会発表を行った。日本と諸外国の自殺の傾向を比較すると抑うつ症状や精神疾患、睡眠問題が自殺の要因として挙げられていたが、性や喫煙、飲酒、薬物との関連が十分に研究されておらず、文化的背景により、これらの項目を取り扱いにくい現状が認識できた。当方の先行研究で喫煙・飲酒・薬物などの嗜好品への興味が自殺親和状態尺度と関連があったことから、これらの項目の採用についての検討を進めることにした。 本年度2つ目は、本研究の目的である自殺関連行動・状態についての具体的な手掛かりを得る自殺危険因子の精選について着手した。中学校の教諭らからインタビュー調査を実施するための研究倫理審査に申請し、承認を得た。インタビュー項目は、①中学生の自殺についての思い、②中学生の自殺予防対策について行っていること、③自殺のリスクまたは自殺のサインだと思うことの3点である。対象者は中学校の現任教諭とし、非常勤講師、元教諭など、現任で常勤でない者は除外とした。20名の対象者の確保を目標に、リクルートを開始した。10名の対象者の確保まで得られている。インタビューの実施については次年度に実施するところまで進められている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延による行動制限が大きな理由であるが、新型コロナウイルス感染症により、日常業務が変化し多忙になったことで研究時間の確保が難しくなったことも要因である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の方向性は、インタビューの目標は20名であるため、引き続きリクルートして対象者を増やしていくとともに、得られたデータをテキストマイニングで分析し、自殺危険因子を精選していく。また分析結果をもとに中学校教諭らと連携して中学生自殺対策モデルの構築を行う予定である。
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