研究課題/領域番号 |
19K19562
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
森山 美香 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (50581378)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | DNAR / クリティカルケア看護師 / 代理意思決定支援 / 教育支援モデル / 評価 / 意思決定 |
研究開始時の研究の概要 |
心停止時に蘇生処置をしないというDNARの意思決定を行う家族に関わるクリティカルケア看護師には困難感があり、家族の意思決定支援が十分に行えていない現状にある。そこで、クリティカルケア看護師の困難感を軽減するために、1)DNARに関する知識・倫理的課題、2)症状マネジメント、3)DNARの意思決定を行う家族のアセスメント、4)家族とのコミュニケーション、5)事例検討・演習、6)医療者間のコミュニケーションについて講義・演習を行い、その教育支援の有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、蘇生処置拒否の代理意思決定を支援するクリティカルケア看護師の教育支援モデルを展開し,評価指標をもとに介入前後の比較を行い、本モデルの有効性を検証することを目的として、ICUに勤務する看護師4名を対象にICU看護師のためのDNAR代理意思支援教育プログラムを実施した。その結果、介入前後の比較により、Do Not Attempt Resuscitationの意思決定を行う家族に関わるICU看護師の困難感(IND-FDNAR)尺度、コミュニケーション・スキルの得点に変化を認め、困難感の軽減やコミュニケーション・スキルの向上につながることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クリティカルケア領域では家族が代理意思決定を迫られる状況が多い。それを支援する看護師には困難感が伴い十分な支援ができない現状がある。蘇生処置拒否の代理意思決定を支援するクリティカルケア看護師の教育支援モデルの有効性が示されたことにより、このプログラムを活用することで、DNARの代理意思を行う家族にかかわるクリティカルケア看護師のコミュニケーション・スキルの向上および困難感を軽減につながり、DNARの代理意思を行う家族への関わりを促進させ、代理意思決定支援の質の向上に寄与できると考える。
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