研究課題/領域番号 |
19K19570
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
松谷 ひろみ 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (10642655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 精神障がい者 / 農福医連携 / ケア / 支援プロセス / 就労継続支援B型事業所 / 就労支援 / 農作業 / エンパワメント |
研究開始時の研究の概要 |
精神障がい者の就労において増加傾向にある「農福連携」の医療分野との連携・介入の実態調査をするとともに、看護職者が疾病コントロール及び対応方法のコーチングの目的で介入する農福“医”連携モデル(案)の構築ならびに効果の検証を行う。農福連携として精神障がい者を支援する障がい者就労支援施設などのスタッフへの実態調査を行い、その結果や今までの研究成果[JSPS科研費 25862237]をもとに、農業・福祉・医療分野専門職者間にて農福“医”連携モデル(案)を検討・構築し、実際にその効果検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,農作業に取り組む就労継続支援 B 型事業所を利用し,安定した就労を目指す精神障がい者の農作業への意味づけと,精神障がい者への支援スタッフによる支援プロセスを明らかにすることである。その結果を踏まえ,精神障がい者の安定した就労につながる農福連携の場へ“医”が参画していく就労継続支援B型事業所における農福医連携のあり方の構築を行った。試行的な効果検証の結果,医療的な知識をもつ看護職が,支援スタッフに対し,精神障がい者の精神症状に伴う言動の意味やその捉え方について情報提供するとともに,一緒に事例検討会を行っていく協働プログラム(案)を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「農福医連携」として農福連携における“医”の参画のあり方について検討し,実際に取り組んでいくことは,精神障がい者の働くことを含む人生のサポートにつながり,精神障がい者がその人らしく地域生活を送るための一助とすることができると考えられる。また,農福連携の分野だけでなく,精神障がい者のすべての就労支援へ応用可能と考えられ,社会的貢献が大きく,本研究に取り組む意義は高い。農作業を主とする就労支援の場での精神障がい者やその支援スタッフを対象にした研究はまだ多くなされておらず,精神障がい者・支援スタッフの農作業を主とした就労という営みに関する語りは,今後の支援への示唆を得るうえで,大きな意義がある。
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