研究課題/領域番号 |
19K19572
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 札幌保健医療大学 |
研究代表者 |
原田 由香 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00464694)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | うつ病 / 修学支援 / 医療系大学学生 / 家族システム / 看護 / 医療系大学大学生 / 医療系大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、うつ病を有する医療系大学生を対象とした修学支援を家族というシステムの観点から考案することを目的に、実際にうつ病を有しながらも家族や周囲のサポートを得て医療系大学を卒業することのできた卒業生にインタビュー調査する。その内容は医療系大学在学中にうつ病を発症以降、学生は修学を継続するためにどのような体験をし、システムとしての家族からどのような影響を受け、何をサポートと感じたのかについてである。
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研究成果の概要 |
本研究は、うつ病を有する医療系大学学生を対象とした修学支援を家族システムの観点から考案することを目的に、実際にうつ病を有しながら大学を卒業することのできた卒業生6名にインタビュー調査を実施した。その結果、家族以外に大学や医療、友人からのサポートによってうつ病を有する医療系大学大学生のもつレジリエンスが引き出され、卒業することができていた。 また大学教職員を対象とした研修会の開催では、うつ病を含む精神的な課題を抱えた学生を対象とした修学支援を検討する上で、支援者支援の必要性について示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、実際にうつ病を有しながらも家族のサポートを得て医療系大学を卒業することのできた卒業生にインタビュー調査を実施した。その結果、修学を継続するためのサポートリソースとして家族システムに留めるのではなく、大学内の教職員や医療との連携に加え、身近な友人からのサポートを含める必要性が示唆された。 本研究の成果は、増加傾向にあるうつ病を有する医療系大学学生を対象とした修学支援システムを考案する上で、実体験に基づく貴重な資料となると考える。そのため今後の支援開発に有益な知見を得ることができたことから、学術的にも社会的にも意義のある研究と考える。
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