研究課題/領域番号 |
19K19573
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
戸沢 智也 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (10822603)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 急性冠症候群 / 現象学 / 心臓病 / 身体 / 循環器病 / 健康行動 / 経験 |
研究開始時の研究の概要 |
循環器病を発症した人が意識的または無意識的にとる行動について、その当事者の経験を記述する研究である。禁煙行動を糸口に、健康に関連する行動がどのようにつくられていくのか、その経験の成り立ちや構造を明らかにすることを目的とする。それにより、慢性的な経過を辿る人々の健康支援の在り方についての示唆を得る(将来的には介入モデルの作成を行う)。 循環器病を初めて発症し、日常生活に支障がない身体にまで回復した人を対象にして、生活場面の観察とインタビューを繰り返し行う。インタビューで得られた語りを逐語録におこし、現象学の考え方に依拠した分析を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、急性冠症候群を発症させた患者が、禁煙を開始・継続する経験の成り立ちやその構造を記述することを目的としている。急性増悪期にある慢性疾患患者の意思決定やその行動の成り立ちが自明となることで、患者の治療選択を含めた健康行動支援への示唆を得ることを目指している。 これまで研究に参加している協力者2名に対して、2018年10月~2021年12月(合計16回)の参与観察及びインタビュー調査を行い、そこで得られたデータを現象学的手法を用いて分析を行っている。 本調査による結果は、途中経過として、第17回 日本循環器看護学会学術集会、第18回 日本循環器看護学会学術集会、第19回 日本循環器看護学会で発表を行った。複数のインタビュー結果を統合させることで、厚みを持った経験の記述を目指していく。 <研究実績の一部を以下に挙げる> 不安定狭心症で冠動脈パイパス術を行ったAさん(30歳代の男性)は、術後2日目に立位になろうとしていた。Aさんは視線を落とした前傾姿勢のままであったが、「伸ばしたい」が伸ばせない背中に手をあてられ、背中に感覚を得ることで、立位時には足に感じる地の感覚を確かめていた。また、隣の病室から「おんなじバイパス」をした人の声が聞こえ、前日まで居たICUで聞く「痛い声」とは異なるものとして聞こえ、その人が誰かとの話す会話を聞きながら、自身の痛みを味わっていた。「ちょっと先」を経験している人の会話や、その人が歩く姿を目で追うことで、「頑張れば、あそこまでは全然いけるんだ」と、自己の身体の見通す経験をしていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症の影響を受け、データ収集に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
現在はデータ整理(逐語録の作成・書き直し)及び分析(現象学系の研究会での意見交換やその準備)途中であり、次年度は論文投稿を目指している。
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