研究課題/領域番号 |
19K19577
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2020-2021) 帝京大学 (2019) |
研究代表者 |
水戸部 優太 国際医療福祉大学, 大学院, 講師 (10772915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ICU-AW / CT画像 / 骨格筋 / 集中治療 / 敗血症 / SMI / 筋 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症を呈した患者に起こる全身的な筋力低下を生じる状態をICU-AWという。ICU-AWの診断はMRCスコアが用いられ、48点未満がICU-AWと定義されている。しかし、ICU在室中の敗血症患者は鎮静・せん妄などの状態にあることが多く、筋力評価に支障をきたす因子があるためMRCスコアで評価することは難しい。そのため、ICU入室中の患者に対してICU-AWの診断は難しい。我々の研究はICUに入室した敗血症患者の精査に用いられるCT画像に着目した。そこで、腹部CT画像から骨格筋断面積を算出しMRCスコアとの関連性を明らかにすることで、ICU-AWを早期発見することが本研究の最終目標である。
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研究成果の概要 |
ICU入室した敗血症患者の腹部CT画像を用いてSMIを計測し、SMIがICU-AW発症の予測に対する有効性を明らかにすることで、早期にICU-AWの診断を可能にすることを目的としている。対象患者をMRCスコアが合計48点以下群(AW)と49点以上群(NAW)に分け検討を行った。 SMIはNAW群と比較してAW群で有意に低かった(P <0.05)。ROC解析の結果、ICU-AWを予測するSMIのカットオフ値は44.1であり、ロジスティック回帰分析の結果はSMIがICU-AWを予測する有意な因子であった。ICU入院時のSMI測定が敗血症患者のICU-AWを予測する有効な指標であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICU-AWの診断が早期に行うことができれば、早期から離床訓練の実施および強化や鎮静剤のコントロール等を行うことができる。だが、ICUに入室した患者の多くは定められたプロトコールに沿って早期離床訓練が行われ個別性に合わせて行われていない。我々の研究はICU入室した敗血症患者に対し腹部CTを用いて骨格筋断面積とMRCスコアとの関連を明らかにし、早期にICU-AWを診断することである。早期にICU-AWを診断することができれば、離床訓練の早期介入および強化を行うことができ、ICU退室後の患者のADLおよびQOLを向上させることができると考える。
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