研究課題/領域番号 |
19K19578
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 (2021-2023) 東京歯科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
大塚 知子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (60737378)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 子宮頸がん / 異形成 / 看護支援 / 産後 / 受診行動 / スティグマ / 前がん病変 / 妊婦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、妊娠初期の子宮頸がん検診にて前がん病変と診断された女性の受診を支える看護支援を開発することである。産後の継続した受診行動を支えることは、子宮頸がんの早期発見・早期治療を目指すだけでなく、子育て期にある母子への心身のケアや育児サポートなどの支援体制の一助となる。 本研究では、子宮頸部前がん病変と診断された女性の継続した受診を支える看護モデルを作成し、専門職による内容妥当性および実行可能性の評価を行い、妊産婦への適応を検討していく。
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研究成果の概要 |
本研究は、妊娠初期健診にて子宮頸部前がん病変と診断された女性の産後の受診行動を支える看護モデルを構築することである。子宮頸がんはHPV感染が罹患原因の一つであることから、スティグマを生じさせる。スティグマは受診行動の妨げや孤立を生じさせる。特に、孤立しやすい産後の女性を支援する上では、スティグマをコーピングするための支援が求められる。そこで、本研究では、子宮頸部前がん病変と診断された女性のスティグマ体験を概念化し、受診行動を支える看護モデルの基盤とした。 課題研究1では看護モデル(原案)を作成し、課題研究2では専門職者による内容妥当性の評価を行った。それらの結果を基に看護モデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前がん病変と診断された女性の産後の受診行動を支援する看護支援モデルの開発により、子宮頸がんの早期発見、早期治療に向けた支援になるだけなく、産後の母子の健康を促進するための新たな支援方法の構築となる。本研究は、HPVによる子宮頸がん診断に伴うスティグマの影響を明らかにすることで、社会的な意義を示した。スティグマは、個人の健康行動に対する障壁となり得るため、それを低減する支援は重要である。本研究により、社会的な偏見や誤解に対する教育や啓発活動への示唆となる。新たな看護支援モデルの開発と、社会的な偏見や誤解に対する啓発活動の促進という両面から、学術的および社会的意義がある。
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