研究課題/領域番号 |
19K19579
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立小児総合医療センター(臨床研究部) (2021-2022) 東京大学 (2020) 武蔵野大学 (2019) |
研究代表者 |
小町 美由紀 (長谷川美由紀) 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), その他, 看護師 (60459641)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | PICS-F / レジリエンス / 家族機能 / 家族支援 / 集中治療室 / 定量的解析 / 家族関係尺度 / 集中治療後症候群 / 実態調査 / 小児集中治療室 / 養育困難感 / 家族 / 集中治療症候群 / 心的外傷後ストレス障害 / 精神的負担 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究で、集中治療室 (Intensive Care Unit: ICU) に入室した患者の家族の1割が、重症な心的外傷性ストレス症状 (Posttraumatic Stress Symptoms: PTSS) を抱えていた。一方、困難な状況を乗り越える力であるレジリエンスが高い家族は、PTSSが低いことが明らかになった。しかしレジリエンスがICUに入室した患者の家族のPTSSを緩和する要因であるかは不明である。本研究では、ICUに入室してからのレジリエンスとPTSSの変化と、レジリエンスがPTSSに与える影響を明らかにすることを目的とし調査を実施する予定である。
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研究成果の概要 |
本研究は集中治療室に入室してからレジリエンスと、家族の集中治療後症候群 (PICS-F) の変化と、レジリエンスがPICS-Fに与える影響を明らかにするために縦断研究の実施を目的とした。 調査実施に関して、2020年からの情勢の影響を受け、2回研究計画を見直し調査実施施設の調整および倫理委員会申請を行った。さらに研究計画の見直しを行い、その時点で研究を進められる部分を検討し家族全体の関係性を分析した内容を論文化した。当初の研究計画を変更した部分もあるが、本研究の最終目標を達成するために家族関係に関する内容の論文化は、クリティカルケア領域における家族支援の構築の貴重な基礎資料となったと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術意義として、PICS-Fとレジリエンス、家族機能のメカニズムに注目し、精神的苦痛を抱えた状態のみでなく、家族の強みにも注目することにより一連の現象を把握したことである。 社会的意義として、ICUは、重症患者の管理・支援が主な業務になり、家族の支援は見過ごされがちである。本研究成果は、臨床現場で必要な支援を、科学的根拠を基に開発する役割を担うことが期待される。さらに集中治療室の家族支援を体系的に示すことも目指しているため、本研究の成果は、クリティカルケア領域の援助者に効果的な家族支援法を提示することが期待できる。
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